ありがとうございました

本当は1000回までこのブログを頑張りたかったのですが、一身上の都合でさらさら日記は今回の第614回で一旦終了とさせていただきます。このブログを読んでくださった皆様にはご存知の通りですが、このブログは私の仕事と個人や家族を含めた全ての自分を表現してきたつもりです。再び自分としての表現ができるようになるまで、ここでちょっと立ち止まって自分を見つめ直す予定です。またブログを書きたいと思えるような時が来るならば、ブログを通して皆様と再会したいと思います。

長い間、ありがとうございました。                    椎木俊明

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死ぬまで勉強

先週の突然の想定外の次男の最終進学先の決定で、次男は浪人生活を終了して来月から大学生になります。そして合格発表直後から大学のHPやグーグルマップを眺めながら居住地域を散歩して、またネットでどこの学生アパートがよいかなどと色々と検索しながら仕事の合間時間を費やしています。そして大学生協を通じて不動産を探すとよいとの情報を得て、ネットサーフィンを楽しんでいます。また行き先が決まってしまえば、新天地に対する新たな不安も生じてきます。当初の志望からはかなりずれて第三志望まで下がってしまいましたが、それでも新たな気持ちで新天地にて巻き返しを図ってほしいと思っています。私が言うのもなんですが、人生なんて紆余曲折なんて当たり前で予測通りにいかないからこそ面白いのであって、少しでも自分の夢を叶えるために日々の努力や精進が必要なのです。その大切な考えは長女の中学受験から始まりこの15年に及ぶ悪戦苦闘で身をもって体験しました。一方で私は性格的にしっかりと準備をして他人が石橋を叩いて渡るのを確認してからしか自分で渡りません。そのため自分とは全く異なる性格の子供たちの行動を見るにつけ歯がゆい気持ちになることも多々ありました。また3人の子供も三者三様でそれぞれの性格にあった対応を取らないと仇になることも経験しました。このような経験は仕事とは全く別の世界で、自分が生きていく上で大切な経験をこの15年間の受験戦争の中で教わったと思っています。

医師になって20年間は医学や経営の勉強しかしませんでしたが、その後の15年は純粋な学問を追求することができました。高校数学と物理はほぼ完全に履修し直すことができましたし、完全ではないものの化学や英語もかなりやりました。当時は入試のための勉強で理系に進学するためには特に数学と物理は必須でしたが、なぜ人は勉強するのかという大きな疑問に答えてくれる先生は皆無でした。皆が川の流れに流されるように入試のためにだけ勉強していたような気がしてなりません。10代後半なんて所詮誰も皆似たり寄ったりだったのではないでしょうか。そのような大切な基礎固めを本当に大切だったと思い起こさせてくれたのがこの15年であったと言っても過言ではありません。あんなに嫌いだった物理が社会人という少し人生経験をさせてもらった後に学び直すとその普遍的な現象は現在進行中の人体の不思議に匹敵するほど魅力的な学問だと再認識させられました。数学もしかりです。あの定理や公式が数学という狭い世界に留まらずに普遍的に社会と連動していることにも気づきました。それも自分で必死に学問を学び直したからなのですが、そのきっかけはほとんどの人が何気なく通る道を子供と同じ目線で見ながら再び踏み直したおかげだと思っています。

「死ぬまで勉強」は人間が生きていく限り大切なテーマですが、一度ならず二度も体得したこの知識をどうやって維持し今後に生かしていこうかと現在思案中です。そして人体の不思議と並んで興味ある学問が増えたことに子供たちにとても感謝しています。

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少しほっとした気分

3月6日に次男の入試の合格発表がありました。予備校の事前予想ではかなり厳しい結果でしたので結果を気にすることなく3月12日の最後の入試に照準を合わせていました。当日朝、いきなり次男からメールが入り「また撃沈か」と思いましたが、急に話しがあるとのことで暗い気持ちで電話しました。電話の向こうでは本人もかなり混乱して「今、写メ送信したけど合格した」とのこと。こちらも想定外の展開で完全に慌てふためいている自分がいます。そして突然の私の受験戦争からの卒業となりました。長く苦しかった日々が走馬灯のように流れてくる予定でしたが、現実には流れずにただ唖然としています。

このような大どんでんがえしは一生に何回も訪れることはありません。まず自分が大学入試を終えてまだ合格をもらえずにいた時、本心では浪人かと思いながら当時の広島のYMCA予備校のクラス分け試験を受けていました。本来なら撃沈されたので意気消沈しているはずですが、長い受験戦争を終えて数週間しか経過していませんでしたので、浪人生になるかもしれない恐怖よりもまずは一旦はやり終えたという達成感の方が大きかったのだと思います。そして運命の春分の日です。予備校のクラス分け試験を受けていた途中の昼休みに親から電話がかかってきて補欠合格を聞いた瞬間、やっと受験地獄から解放されたというほっと安堵したあの感覚は今でも鮮明に記憶しています。予備校の試験は途中で止めてルンルン気分で新幹線に乗りました。その後入学するとそれまでの反動もあり全くと言っていいほど勉強しませんでした。必死になるのは前期試験と後期試験の1か月前からです。その割には小心者だったため授業にはまじめに出ました。しかしその授業も出席が目的で勉強が目的ではなかったように記憶しています。それならもっと大胆に授業をさぼって遊んだほうがよかったのかもしれません。都会生まれの生粋の浪人した江戸っ子たちはそのあたりの要領がよく当時の自分は真似できませんでしたが、その行動には魅力がありました。そのような自分にない世界を体験させてくれたのも大学の良い部分だと思います。しかし試験に限っては生粋の江戸っ子も関係なく普段真面目に勉強していないものは皆泣きそうになりながら頑張りました。そして追試もかなり受けましたが、その試験が終了した時のちょっとした束の間のほっとした安堵感が今と同じ気分なのです。そのような試練にも耐えてどうにか卒業して現在の自分があり、その時の経験が社会人になってからのメリハリや要領の良さや集中力に繋がっていると確信しています。

次男も今は少しほっとした気分だと思いますが、実際には今日の結果が出た瞬間からその結果に応じた次の行動を起こさなければなりません。関西か関東かと揺れ動いた2カ月でしたが、更に北への準備となってしまいました。あと1ヶ月もすれば入学式で、急にドタバタが始まります。もう少しほっとした気分でいたいと思っていましたが、想定外の急展開で少しほっとした気分はほんの一瞬で過ぎ去りました。

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まだまだ入試にチャレンジ真最中~その2~

現在、二次試験で7割を目指して数学と物理を頑張っています。まず前回の続きでどこの予備校も共通テストが終わると二次試験対策のための授業が行われますが、受験生によって受験する大学の難易度が異なりますのでなかなか共通テストのように共通の問題演習とはいきません。どうしても予備校は難関大学に照準を絞りますので、難関大学を志望していない予備校生は必然的に授業には出席せずに自習となります。一般社会と同じで予備校も成果主義が必要ですので「東大合格〇〇人」という文句がこれから先も世の中を賑わせることでしょう。当然、次男の場合も授業に参加せずに自習を選択しました。それでも40日強の長丁場のため流石に今回の我々の計画通りにミッションを遂行できるかどうかは自信がありません。よって以前長男の時に利用していた個別指導を週2回程度絡めることにしました。今回は途中からの利用ですが、プロ講師のためこちらのニーズに合わせて最後の詰めの指導をしてもらっています。今までは予備校の先生に質問や相談に行っていましたが、この時期になると皆が殺伐としていますので本人もあまり予備校には近寄りたくないようです。それでも今回の二次試験の志望校や私立大学入試の選択などは大手予備校のITにかなり頼って決定しましたので、ここまで来れば適材適所にうまく使い分けて合格を勝ち取るしかありません。また予備校の自習室はうまく利用しなければ損ですし、広島までの往復の定期券の有効期限もまだ残っていますので週の半分は広島往復をしてメリハリをつけています。

自宅でも時間のメリハリをつけさせるため年末まで毎日予備校に行っていた時間通りに起床させています。一般的に親は静かに本人を見守り体調管理や時間管理に万全を尽くすのが役割なのですが、私の場合は同時に物理の教科書を中心にその内容と演習問題を繰り返させています。特に物理は単位から公式が導けるためにその単位の意味とイメージを頭の中に刷り込んでいくのです。二次試験と言っても難関大学でない限り教科書をどれだけしっかりと掘り下げて理解するかが合否のカギと言っても過言ではありません。教科書を何度も繰り返して読んでその行間が見えてくればしめたものです。そこまで来れば敵がどのように問題を作成するかは過去問を解けば大体推測できます。この推測は自分が受験生の時は不可能でしたが、社会人として生きてきた人生経験がとても役に立ちます。現在の次男ではその域は当然無理ですが、大人ならこう考えてこう作問するという思考過程を教え込むことこそまさに魚釣りの秘伝を伝授するようなものであると言ってしまうと大袈裟かもしれませんが、合点がいくかもしれません。数学に関しては個別指導の先生の方針を優先させます。一方で最初の小問集合は必ず7割以上は必須でそこは私でも十分に対応できますので、出そうな問題をピックアップして最後の詰めをしています。残りの大問3題は1完答と残りは部分点狙いでギリギリ合格最低点に到達です。もし今回の入試で合格できなくても、人生の釣り方についても受験テクを通して十二分に伝授可能と思っています。

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まだまだ入試にチャレンジ真最中~その1~

先週やっと私立大学入試で1校の合格通知を頂きました。先日お話した通り第一志望ではありませんでしたが、それでも切羽詰まった状況からすれば藁をもすがる思いに変わりはなく自分の子供を受け入れてくれる大学には非常に感謝しています。しかし1校の合格通知を頂いてもまだまだ現時点での第一志望の試験まで受験は続きます。

遡ること約1ヶ月前に2月初旬までに私立大学の入試を終えてこれから3月中旬までの試験日までの予定を本人と私と長男とでラインで「どうやったら最低合格点でもいいからギリギリで合格できるか」について話し合いました。長男は現在都内で中高受験生の家庭教師のアルバイトをしていますので、大学入試の勘所など相談すればそれなりに回答が返ってきます。普通なら大学に入学すると高校までの勉強を見事に忘れて使い物にならなくなってしまうもので正に40年前の私がそうでした。入学して1年程度ならまだ教養課程で高校の延長線上の英数理を履修しますので今までの貯金の知識でどうにか乗り切っていけるのですが、その後の専門課程に入ると全く教養課程の知識が皆無でも立ち向かえるようになりますので、その時点で頭の中は一度リセットされて数年前に自校を受験して合格した問題さえも解けなくなるのが普通です。過去に勉強したことを全て忘れずに記憶しておくことがベストであることは言うまでもありませんが、忘れることが生きていく上で必須の凡人には酷な話です。しかし魚釣りと同じで釣り方を覚えてしまうと将来再び必要になった時に少し練習すればすぐに魚を釣れるようになります。つまり凡人にとって勉強とは知識の吸収は大切ですが、維持に関しては頭の引き出しの中に必要になった時にどこにしまっておいたかを素早く見つけ出せるようにするために付箋を貼る程度で十分です。それ以上に大切なことは新たな困難に出くわした時に魚の釣り方さえ思い出せばその難問に試行錯誤しながらも立ち向かうことができるという手段を持つことです。そのような経験則を踏まえながら残り5週間の攻め方を一緒に検討したのが2月最初の作戦会議でした。

具体的には公表されている過去の合格者最低点を調べて、次男の共通テストの持ち点と二次試験の傾斜点数配点を突き合わせてまず何点必要かを検討します。そして赤本で過去4年分の二次試験問題を全て解きます。私も2月初旬に数学と物理を全て解きました。自分で実際に4年分解いてみるとその大学の入試問題の癖がかなりわかります。今年の出題予想やその問題の問われ方まである程度推測できます。ただ一つ注意が必要なのは何年かに一度は大幅に問題の出題傾向が変わります。それは一般的にはその大学の教養課程の数学や英語そして理科の担当教授が退官して新しい教授に変わった時に起こりやすいという経験則があります。それは大学内部でさえも教授が変わった途端にその教科だけで留年者が続出と言う稀有な事態さえ起こり得るのです。そのような全ての情報を検討しながら二次試験であと何点必要かを割り出すと数学と物理で6割強ゲットすれば合格の可能性が出てくると判明しました。次回は現在進行中の実況生中継その2の予定です。

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