第十弾、2022年、新型コロナ未来予想図

まだまだ新型コロナの収束が見えない中、先日山中伸弥先生の「新型コロナとの共存」について触れましたので今回はもう少し掘り下げてみたいと思います。今は新型コロナで大騒ぎをしていますが、2年後を先取りしてみましょう。

現在は2022年秋です。2020年の新型コロナ騒動以来やっとインフルエンザの予防接種とともに新型コロナの予防ワクチンも2021年に開始が始まり医療機関はその接種でてんてこ舞いでした。2022年にはワクチンも広く行き渡りワクチン接種率は国民の7割に到達しています。またこの2年で新型コロナに罹患した患者さんも含めるとほぼ9割に達して集団免疫も確立されて2年前のような大混乱は起きていません。

それでは2年前の2020年秋にプレイバックしてみます。新型コロナのワクチンはまだ臨床試験段階までで一般化しておらず、せめてインフルエンザだけでも予防しようと医療機関には多くの患者さんが詰めかけました。当時の夏には新型コロナの流行が一度は収束しましたが、その年の秋には第2波、冬には第3波が押し寄せました。幸いにも新型コロナ簡易検査キットが末端の診療所にまで普及しましたので検査そのものは簡単にできます。しかしまだ国からの指定感染症がはずれないため診断されるとその地区の指定医療感染症センターの病院に入院措置になります。そして2回のPCR検査で陰性が出なければ退院もできません。我々医療関係者も防護用具は徐々に整ってきましたが、万一検査をする際に感染してしまう可能性があります。毎日自分も濃厚接触者候補で気も休まりません。重症患者さんへの治療はかなり進んできましたが、日本の切り札アビガンの軽症患者さんへの投与はタミフルのように認可はおりていません。そのため半数以上の新型コロナの軽症患者さんは病院に入院し隔離されて自分の免疫能力のみを信じて自然経過を待ちます。

特に2020年から2021年にかけての冬は大変でした。2021年冬、今年もインフルエンザの季節の到来です。インフルエンザとの鑑別診断は重要なのですが、検査による他の患者さんや医療スタッフへの新型コロナ二次感染の可能性もあり、なかなかインフルエンザの診断すらできない状況でした。また指定感染症から外れれば検査やその後の方針にもう少し融通がききますが、今のところ困難な状況です。毎日、インフルエンザか新型コロナかまたは別の感染症なのかは症状からだけでは区別は不可能です。現場としては少しでも早くワクチンの実用化とアビガンを含めた軽症患者さんへの治療薬の認可といつになれば新型コロナから新型の冠が取れて指定感染症から外れるのかを心待ちにしています。それまではできる範囲で新型コロナと共存していくより他に手立てはありません。

2020年ステイホーム週間明けにこれから2年先の未来予想図を描いてみました。このシナリオが少しでも早く前倒しされることを願っています。また自粛要請で個人営業のお店はどこも大変です。もう2019年の社会には戻れませんが、「新型コロナと共存」しながら昔のように飲み屋のカウンターでフェイスシールドをして飲みたいものです。

カテゴリー: 未分類 | コメントする

コロナ第九弾、新型コロナと秋入学

4月の新年度開始から全てが延々と先送りされ続けています。子供たちの学校も全てが休校で先が見えてきません。長女や長男の大学では3月下旬に4月中旬までの休校が発表されるも緊急事態宣言発令ですぐにステイホーム週間まで延長されました。しかし連休に入ると宣言の延長により5月末まで更に延長されました。しかし6月から学校が再開されるかは実際に5月下旬にならないとわかりません。一方で次男の学校は連休明けから残寮生は登校して授業を受けていますが、通学不可の自宅生徒はズームによる別授業で皆が同時進行でサクサクと事が運んでいるようには思えません。また寮から外出禁止は当然で寮での生活自体にもストレスを貯めつつあります。私立高校や大学ですらそのような状況ですので、一般の公立中高は更に続く休校で授業の遅れは勿論のこと来年の入試にも影響が出る事に間違いありません。

そのような混沌とした状況の中で全国知事会から来年度は9月入学でという要望が出てきました。私も4月中旬頃より子供たちの状況をみて今年度の新学期は9月からが良いと思っていましたので賛成です。そうなれば必然的に来年度の入学式は9月となり今年だけは1年と5カ月だけ延長されたことになります。長い人生ですので2020年度だけ17か月換算になっても日本中の学生が17か月ならそれでいいのではないかと思うのですが、一部のへそ曲がりやルールの上でしか行動できない石頭の大人達が早速反論を始めています。どんなに逆立ちしても覆水盆に返らずという諺通りにタイムマシンを開発しなければ4月と5月は戻ってこないのですから後ろを振り返らずに前を見てほしいものです。仮に6月に学校が一部再開されても全国一律にできなければそれこそ不公平が生じますので一番不利な状況下に置かれている学校に合わせなければいけません。勿論、最も不利な地域の首長が2か月や3カ月の不利を不利と思わないのなら別ですが、そんなことはあり得ません。

以前、東大が秋入学を進めようとしたときに各界の抵抗勢力が挙って反対しました。別に東大を応援するつもりはありませんが、今回の一連の動きで秋入学になれば今度こそ教育界の悲願のグローバル化に突き進むことができます。それには大学共通入学試験時期の変更や国家資格試験時期の変更そして7月から8月に卒業式を変更して東京五輪も開催されれば来年の春から夏は大変なことになるかもしれません。しかし最終的には現在の教育環境の不利な状況下に置かれている児童、生徒、学生の立場を考える事が最優先で大人が優先ではありません。過去に遡れば大人の都合で勝手に決めて大人が勝手に朝令暮改で変えるルールなど数えればきりがありません。時の政権でも都合よくルールを変えるときは変えておいて都合が悪くなると変更できないと総理大臣は堂々と国会で答弁します。その時々においてより良いルール変更をすることが国会議員の仕事なのですから、今回の秋入学はさっさと各省庁の大人達に新型コロナと休業補償対策に並行して指示を出して、かつての日本お得意の護送船団方式で日本官僚の底力を見せつけてほしいものです。

カテゴリー: 未分類 | コメントする

コロナ第八弾、緊急事態宣言延長で思うこと

ステイホーム週間が終わり緊急事態宣言も1か月が経過しましたが、引き続き現在進行中です。オーバーシュートはどうにか回避できそうですが、予断を許しません。また都会から地方に水が流れるように新型コロナも拡散してきます。山口県は広島県と福岡県という両隣に百万都市がありますので都市並みの警戒が必要です。東京の日々の新型コロナの新規発生数がそのまま1-2か月後の地元の状況に酷似するはずです。そのため「頼むから東京都民は静かに自粛して!」という気持ちでいっぱいです。ステイホーム週間でも東京や大阪の一部のパチンコ店は自粛要請を無視して営業していましたし、沖縄にも観光客が多くはないものの行ったようです。一部を除いて不要不急の行動もかなりあったと推測されますが、結局は自らの手で自粛期間を延ばして皆が苦しむ時間が増えるだけです。それでも日本は民度が高いため自粛要請に大半の方が罰則なしでも従います。一方、欧米諸国は罰則規定を設けなければ日本以上に要請に従わないのでしょう。ではなぜ日本がそのような厳しい措置や命令ができないのかと言われれば、いろいろと理由はありますが、やはり戦前の日本を軍国主義に突っ走らせた法律をアメリカが現日本国憲法から追い払った結果だと個人的に思っています。その平和憲法がこのような非常事態の時には機能しにくくなり最悪の場合機能不全になります。どちらがいいかという議論ではなく、非常事態の場合はもっと迅速に強い権限とリーダーシップを発揮してほしいと政府や国会に望んでいるのは私だけではないでしょう。一方で反対勢力は時の政権が暴走する危険性を指摘して抵抗を試みます。現政権の過去を振り返るとその暴走も否定できません。そしていつもと同じ双方の綱引きが始まります。結局は決められない政治が双方の落としどころを見つけてソフトランディングするのが目に見えています。

5月4日に緊急事態宣言が延長になりました。そのためこれからまた1か月間は悶々とした日々が続きます。それでも3月から外出もほとんどせず、自分の仕事と残りはいろいろと考える時間を十分に確保できました。今回の騒動が一段落しても今までの普通と思っていた生活が一変する事態が天変地異も含めてこれからも次々に起こって来るかもしれないと思うようになりました。現在のIT化で便利な生活を享受していた社会が一旦電気を奪われるだけで社会はすぐに機能不全に陥ります。台風、洪水、地震しかりです。過去から人類は繰り返す感染症との戦いだったと表現する人もいます。ノーベル賞の山中先生は「ウィルスとの共存」という言葉を使用されています。「戦いによる克服ではなく共存」です。地球温暖化も結局は人間が勝手に便利な世の中の追求のために生まれた副産物とも言えなくはありません。世の中は「誰かが得をすれば誰かが損をする」というしくみになっています。一人勝ちはあり得ません。今回の騒動によって我々人間だけではなく「全ての生物の共存共栄」を考えて我々の社会のしくみを変えていかなければいけないのかなと少しばかり思うようになりました。

カテゴリー: 未分類 | コメントする

コロナ第七弾、ステイホーム週間の過ごし方

先週からステイホーム週間に入っていますが、皆さんはどうお過ごしでしょうか?例年なら我が家も子供たちが帰省して楽しい時間を送っています。しかし今年は上の二人は都会人ですので帰省不可で寮に籠っています。特に長男は3月までは割烹でバイトしていましたので「頼むから今はバイトを止めて」と命令しました。明日の食い扶持が困るなら別の手段を考えなければなりませんが、当面の生活がどうにかなるのであれば「8割接触減」の合言葉に東京都民そして関東一円の住民が協力して達成しなければひいては身の破滅に繋がることにもなりかねません。長女はその点では人並みの考えを持っていてこのような緊急事態の時はじっと部屋に籠って実家に一報の連絡さえよこしません。こちらが「娘は元気か?」と心配して電話しても出てきません。そのうちやっと向こうからメールが来て「元気」と一言で終了です。二人の行動を信用していますが、一抹の不安もあります。

一方で次男は高校寮から一歩も外出できずに悶々としているようです。通常なら連休は帰省しますが、今年は帰省していません。なぜならお隣の福岡県が緊急事態宣言で新型コロナ感染者が増加していますので、もし一度帰省したら連休後に帰寮しても2週間は寮の部屋で隔離されて学校にも行けない規則になっているからです。この非常に厳しい規則で学校側が寮の対応を取っていますので、寧ろ親としては帰省させるよりも寮で連休を過ごさせる方が安全だと判断したのです。また郵便や宅急便で荷物を送って寮に配達されても24時間受け取れません。なぜかと聞いたら到着後に保管して1日かけて消毒をする徹底ぶりです。ですから寮への出入りの業者さんもいちいち検温して配達をしているようです。医学的にみれば一部は行き過ぎかもしれませんが、そこまで徹底されていますので親からすれば頼もしい限りです。また今までは寮にはスマホやパソコンなどの持ち込みは禁止で当たり前のことでしたが、今回を機にZoomを使用したオンライン授業が学校でも自宅待機の生徒に開始されたため、寮生も個人がネットに繋がる環境がないと授業に参加できません。寮生皆にPCを供与することも不可能ですので一気に寮の環境も激変しています。

そんな中でのステイホーム週間です。普通なら自分としてはすることがなくて「暇!」と狂いそうですが、最近は数学に興味を惹かれて現在は黄色チャートの数Ⅲの問題を解いています。数学の面白いところは解けたときの爽快感と難問にのめり込むと数時間なんてあっという間に過ぎてしまいます。このような時間の使い方を「もったいない」と捉えるのか、一方でつまらないバラエティー番組を観た後で「面白かった」と単純に思うのかは人それぞれの価値観の違いでしょう。個人的にはこのステイホーム週間は自分のやりたい世界にどっぷり浸れて充実した日々を過ごしています。このようなステイホーム週間や緊急事態宣言下の社会は将来あってほしくはありません。来年の今頃そして10年後のゴールデンウィークに「あの頃は大変だったなあ」と国民の記憶に大きく残ると思いますが、今はただただ「忍」の一文字に尽きます。

カテゴリー: 未分類 | コメントする

コロナ第六弾、今、私たちにできる事

4月中旬にとうとう全国に緊急事態宣言が拡大されました。予想通り大都市から地方に徐々に新型コロナが迫ってきました。現在では世界中どこを見渡しても人と物の流れが途絶えることがありません。そのためにこの見えざる敵がいつの間にか人を介して全国へと拡散していきます。隣県の広島や福岡は東京ほどではないもののかなりのペースで感染者が増加しています。その間に挟まれた山口県の感染者が増加するのも時間の問題です。大都市への緊急事態宣言の発動は世論でも8割が遅かったと回答していますが、全国への緊急事態宣言は妥当なタイミングだと思います。しかし大都市への緊急事態宣言がもう少し早ければもっと展開は変わっていたかもしれません。一方で経済もどん底には落とせないことももっともなことで東京と政府と五輪のギリギリの駆け引きもあり早めの宣言に踏み切れなかったのかもしれません。どちらにせよ過去の事を嘆いても時間は戻りませんので前を向かなければなりません。

では医療体制はどうでしょうか?現在、東京の医療体制がパンク寸前になっています。人口も多く医療機関も多いためそれを地方と同じように論じることは困難ですが、もし現在と同じようなペースで地方の感染者が増加すれば東京よりもっと早く地方医療は崩壊してしまいます。そのためには感染を疑う場合のPCR検査をもう少し増やすことには賛成ですが、やたら感染者を見つけても重症化した患者さんやその他の救急患者さんへの対応がしっかり出来なければ意味がありません。しかしこの周南地区の3次救急医療機関に感染者の入院が増えていけば、近日中に身動きが取れなくなることも予想されます。ですから我々に今できることは意地でも人と接触しない事に尽きます。接触イコール感染のリスクが高まります。逆に言えば人と全く接触しなければ、現在感染していない人は絶対に感染しません。また感染しても無症状や軽症の人は自然に治癒します。人と100%接触しないことが不可能な事も重々承知で安倍総理は言っているのです。でも8割減らさなければ結局、2か月後の山口県は東京と同じになってしまうのです。治療法やワクチンが開発されれば話は変わりますが、この数ヶ月の勝負には間に合いません。

毎日、朝と昼と夜の全国ニュースと地方版ニュースをチェックするのが最近の日課になっていますが、感染者数の合計よりも日々の経時的感染者数の増加や感染経路不明の割合の方が気になります。その増加がオーバーシュートに繋がるからです。大都市では医療崩壊を防ぐために重症者は大病院にまかせ、中軽症者は中小病院やホテルに、そしてPCR検査の実施には地元医師会の医師が積極的に関わり始めています。それでギリギリ持ちこたえているというのが現状です。近日中には山口県や周南市からも同じ要請が来る可能性が高いので、こちらも気持ちはいよいよ緊急事態モードに突入です。だからこそ今皆さんができる事、それはステイホームなのです。「私一人だけなら」と思うことが明日の我が身に襲いかかってくるのです。

カテゴリー: 未分類 | コメントする