冠梅園は2年ぶり

以前は毎年のように訪れていた室積の冠梅園ですが今回は2年ぶりです。家族皆で一緒に行動することなんて年に数日しかありません。これから歳をとるにつれて皆で一緒に行動することなど減りはしても増えることなどありません。そのような貴重な日でしたので皆のスケジュール調整をして5人で行きました。昔は自分の両親を連れて行ったこともありましたが、現在は足腰が弱って少ししか歩けません。冠梅園の小高い山に登ることなど到底無理難題で誘うことすらしなくなりました。その冠梅園には過去のいろいろな記念日に梅の木を植えて合計4本の梅が咲いています。今回は第二ステージの第二幕の開園にあたり5本目の梅を植えてきました。今回の梅は名付けて第二幕の梅です。今までの梅は誕生日などの生誕記念だったのですが、今回は新たなスタートの記念樹です。このように自分たちの家族年表に従ってその時節に合わせて梅の木を植えることはとても良い思い出となって残ります。10年20年と経過してその当時の梅の木が大きくなって花を咲かせていたらその一輪の花を見るだけでその当時の楽しかったことや辛かったことを思い出します。別に辛いことなど思い出さなくてもよいのですが、そのような辛い出来事も後世から見れば家族年表に花を添えてくれます。2年ぶりの梅の木との再会ですが、実際に見るまでは枯れてはしないかなどいらぬことばかり考えてしまいます。見た瞬間、しっかりとした花が咲いていましたのでほっと胸を撫で下ろしました。今年は暖冬のため梅の咲き具合も早いようです。あと数週もすれば桜が咲き始めます。梅もきれいですが、冠梅園の眼下に広がる瀬戸内の穏やかな波が午後の柔らかい日差しに反射してキラキラ輝いて見えるのはいつ来ても絶景です。そして春風に乗ってかすかに聞こえてくる音色や梅の匂いもこれからの子供たちの旅立ちを優しく後押ししてくれているようです。これからは当分の間は毎年私たちだけで来ることになるかもしれません。しかし可能な限りこれからも5人で来たいと思います。そして次のスタートの時に6本目の梅を植えるつもりです。


いつも冠梅園に行った後には地元の中華食堂に顔を出します。地元では昔からある安くて美味しいという評判の庶民的な中華食堂です。家内の実家が室積ですのでかれこれ行き初めてから4半世紀が経過しています。最初の頃、今は亡き義父と一緒に行ったこともあります。店の中は25年前から変わらずレトロな雰囲気が漂っています。そして味も値段もほぼ当時とあまり変わりありません。年に1回ここに来て皆で中華を食べることも冠梅園ツアーの一連の行動に組み込まれているのです。今回は2年ぶりでもしかしたら店の雰囲気が変わっているかも?といらぬ心配もしていました。そして店に入るやいなやいつもの調子で店主のおじちゃんが「いらっしゃい」と声をかけます。そしてお勘定を終えたお客さんには「おおきに」という声が店内に響きます。この声も私たち家族の元気の源です。そのようないつも変わらぬ雰囲気が漂うお店に行く予定でしたが、たまたま「本日は定休日」の看板が出ていました。残念!またの機会に行くことになりました。

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