今年の流行語大賞と清水寺での漢字に想う

12月2日に今年の流行語大賞が発表されましたが「じぇじぇじぇ」「倍返し」「今でしょ」「おもてなし」4語受賞には参りました。さすがに今年はどれか一語に絞りきることが不可能なことには納得いきますが、これでは流行語大賞ではなくなってしまいそうです。しかしどの言葉を聞いても今年をより鮮明に映し出す言葉に違いはありません。また12月12日の漢字の日に清水寺の年末恒例の漢字一文字は「輪」でした。その発表はライブで見ました。この一文字を清水の舞台で大きな筆で一気に書き上げる姿を見るともう年の瀬も中盤にさしかかり今年もカウントダウンに入ったなあと感じてきます。

今年の世相を表現する言葉。毎年この時期になると今年の流行語と漢字が何かを自分なりに予想しますが、なかなか当たりません。個人的には流行語は「じぇじぇじぇ」と「倍返し」の一騎打ちと予想していました。「今でしょ」と「おもてなし」はダークホースといったところ。漢字は安倍ノミクスで経済がよくなり株価が2倍に上昇してほしいし、おもてなしで更に上のサービスをめざし、オリンピックが東京に決まり日本丸が上昇気流に乗ってほしいとの願いを込めて「上」「倍」を予想していました。なかなか博打と一緒で予想は当たらないものですね。まあ当たってそれだけで自分の運を使い果たしたくないのではずれてよかったと負け惜しみも込めています。

漢字一文字でもその前後に漢字をもう一文字付け加えるだけでいろいろな熟語になり意味も異なってきます。それぞれに思いを込めた意味があるので本当に中国伝来の漢字は素晴らしいと再認識させられます。これが英語ならアルファベット26文字の組み合わせでいろいろな言葉が作れますが、この難しい漢字を使いこなしている日本人にとり英単語はすごく単純に思える一方で、その言葉に隠された背景や情景を連想することが日本語よりも困難に思えてなりません。これはあくまでも日本人一個人としての意見で、もし私がアメリカ生まれのアメリカ育ちだったら必ずしもそう思わないのかもしれません。英単語でも漢字の部首などと同じようにその一部に意味があることは理解していますが、どうしてもアルファベットの記号の羅列にしか見えなくて、漢字のようにその字を見るだけでその情景を思い描くことは困難です。

それでは来年の漢字は何に期待でしょうか?約30年前ですが、昔の新宿の繁華街では一人で酔っぱらっても歩けました。しかし今は恐ろしくて歩けません。かなり日本も治安が悪化してきていますが、アメリカや他の諸外国と比較すればまだまだ世界一治安のよい国だと思っています。メタボも治安も全て悪い方向にグローバル化しています。日本人が日本人らしく節度と礼儀を重んじて人に優しい国になってほしいという意味を込めて、また周辺の国々とは仲良くがモットーですが、相手の言いなりには決してならないような強い国になり分別のある日本人になってほしいという気持ちを込めて「優」「強」を押したいと思います。来年流行しそうなフレーズは全くわかりません。

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