お墓参り

毎年、お正月、お彼岸(春分の日と秋分の日)、お盆の前には子供たちと母とでお墓参りに行きます。自宅からほんの1kmくらいしか離れていませんが、山の上にお墓があるため若い人には山歩き気分でなんのことはないのですが、高齢者にはかなりきついと思います。夏の暑いさなかでは体がばててしまいますので、早朝に行ってきました。小一時間の労働でしたが、汗だくになり多分1kgくらい減量したのではと思うほどでした。また蚊の大群との戦いでもあり、帰ってから水シャワーを浴び、気持ち良い日曜日のスタートとなりました。

最近、都会ではお寺の中に個人ロッカーのような納骨室があったり、車のパーキングのようにボタンを押すと位牌がでてきたりと以前では考えられないようなシステムが次々と登場しています。勿論、国土が狭く土地の値段が高い都会では必然的にそうなっても仕方がないかもしれません。しかし足腰の弱い高齢者にとってはいいか悪いかという判断は別にして、ある意味優れたシステムではないかと思うのです。なぜなら小山の頂上にあるお墓に上がるときは自分でも少しきついかもと思ったからです。

先祖を大切にして子孫の繁栄を願い、季節ごとにお墓参りをするというという行為は日本でも伝統的慣習です。お墓を守るということは若い者の義務といっては言いすぎかもしれませんが、やらなければいけないことだと思います。都会でも意味としては同じですが、平地のお寺でボタンを押せばお墓が登場というのは、年老いた子供が更に年老いた親を看るという現代の超高齢化日本社会では当然の姿になるかもしれません。

ただ冷房のきいたお寺で手を合わせて拝むのか、汗だくになりながらボウボウの草をぬき、カラスの糞を落としてきれいにしたお墓で手を合わせて拝むのかは、その人の人生観や価値観または現在のその人が置かれている状況で異なると思いますが、自分としては考えさせられるものがありました。どっちがいいかという甲乙をつけるのでは決してありません。

次にお参りするのは真赤な彼岸花が咲き誇る秋分の日の頃です。まだまだ暑さが続き汗だくになることでしょう。

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