夏場の脱水症と高血圧の薬の関係は?

前回の熱中症と少し関連があるかもしれませんが、夏場は汗をかきスポーツドリンクなどの水分補給を十分にしないと脱水症になります。高血圧で血圧を下げる薬(降圧剤)を内服されている患者さんは余計に注意が必要です。

例えば、降圧剤の中には利尿剤といっておしっこを出して体の塩分を抜いて血圧を下げる作用の薬があります。そのような薬は朝食後にのむことが多く、夏場には午前中から汗をかくため更に脱水症になりやすくなります。利尿剤以外で他の種類の降圧剤をのんでいる場合でも、夏場には下がり気味の患者さんがよくいらっしゃいます。

ただ「下がり気味ってどれくらいの血圧からいうの?」という質問をよくお受けしますが、家庭血圧計で自己チェックされている患者さんなら普段と比べることができますのですぐに状況がわかるのですが、家庭で自己測定されてないとなかなかわかりません。一般には上の血圧(収縮期血圧)が100をきったら下がり気味と説明するようにしています。血圧は測定する時間帯や活動状況で大きく異なりますので、当院では自宅での家庭血圧測定を奨励しています。やはり自分の体は自分が一番よく知らなければいけないですよね。家庭血圧計で測定して血圧が低めに出ても自己判断で薬を中止せずに、必ず主治医に相談することが大切です。そのための主治医ですから。血圧測定の方法などはまたの機会にお話させていただきます。

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