佐賀に我が子を預けるにあたって~その1~

我が末っ子も無事に姉兄と同じように中学受験を終えました。上二人は広島の中学校に行きましが、末っ子は佐賀に決まりました。この春から寮生活が始まります。なぜ寮?という疑問があるかもしれませんが、私が上の二人を育てながら得た結論から昔と比較して現在の子供同士の関わりが希薄になった時代、皆が勝手にスマホやゲーム機でピコピコする時代、歩くときや食べる時ですら右手に箸をもち左手にはスマホの時代、それらは絶対におかしな時代だと確信しています。早かれ遅かれそんなおかしな時代に中学生になっていく子供たち。だったら少しでもそんな個人的に非難する邪悪の世界に染まる前に健全な人対人関係を作らせるにはどうすればいいか?と考えたら寮の中で同じ志をもった人間の中でもまれることが自分の子供の人間形成に最適ではないかという思いに至ったのです。寮は同じ思春期の子供たちが集まって生活をする場です。先生の目をくすねてゲーム機やスマホを持ち込んで怒られる子供もいるはずです。それはそれで集団生活の中でのルールを破ると大変なことになると身をもって体験することは将来プラスになるはずです。実際にいろいろな寮のある学校の説明会に参加してその寮監さんのお話をうかがうとおっしゃることはどこも一緒です。思春期の子供がたくさんいるわけですから、ぶつかりあいなどもあるし小さなイジメも存在します。イジメがない世界などはあり得ず、その芽をいかに早く見つけて摘み取れるかが重要なのです。それは地元の中学だろうが社会人になろうが一緒です。ただその中で揉まれて少しでも人間的に成長してくれれば13歳から旅立ちをさせても決して早くはないのではないかと思ったわけです。長女は6年間電車通学、長男は高校から学生寮に入寮しました。末っ子はさらに3年早まっただけです。

もし自分が13歳に戻ることが可能なら入寮して6年間の中学高校生活を謳歌したいと思います。そのようなタイムスリップがかなえば多分その当時の寮監さんは当時の体育の先生が思い浮かばずにはいられません。竹刀をもって何かあれば皆並んで正座をさせられて往復ビンタでしょう。でもその当時はそれでよかったし今でもその当時のことを否定する気もありません。かの文科省大臣が過去に体罰を与えたことを昨年謝罪していました。現在を生きるものとして現在のルールの中で過去を反省しただけで、過去にタイムスリップすればやはり体罰は正当化されていたはずです。昔と比べて社会が希薄化して考え方が多様化したと言えば聞こえがよいのですが、悪く言えば身勝手な自己都合を押し通す軽薄な世の中になってしまったとも言えます。その一端は小学から中学の15歳までの義務教育の変遷が影響していると思います。昔から寮のある伝統校を何校も見て回りましたが、どこも少子化で進学実績を掲げなければ立ち行かなくなり、東京大学合格者数や国立大学医学部合格者数を気にしています。しかし一歩校内に足を踏み入れてみると昔自分たちが地元中学で学んだ頃のあのかすかな懐かしい匂いを至る所で感じ取ることができるのです。次回はその最初の行事である入学説明会のことについてお話したいと思います。

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