ふるさと納税

2月も中旬になると毎年のことながら税理士さんが忙しくなります。そうです。確定申告の季節です。源泉徴収のサラリーマンはあまり関係ありませんが、自営業は何かと気忙しい季節の到来です。しかしうちの場合ほとんど全て税理士事務所がするので至ってのんきなものです。昨今は議員の政務活動費の不正で税金の無駄遣いに関心が集まっています。また地方行政は東京と違って潤沢ではありませんので、品物をぶら下げて他の縄張りからお金を集めようとしています。東京は東京でたまったものではないでしょう。いくら税収が豊富と言っても東京の人々が東京に税金を払わずに地方の美味しいもののために税金を払うのですから、ただ手をこまねいてみていれば今よりも減収になるわけですからいろいろな知恵を絞るはずでしょう。また地方によって海産物や畜産物や農産物など有名なものがあれば悩まずともお金を他所からひっぱってくることができますが、限界集落をかかえた高齢過疎の町村ではなかなか無い知恵を絞っても特産品は出てこないかもしれません。田舎にはきれいな自然と空気と水はありますが、税金集めのための品物としては不向きなものばかりです。しかし本当はそれが人間にとって最も大切な物であることは皆が現代の世の中を生きていくうえで忘れてしまっています。だから都会に住んでいた人がUターンやIターンで田舎に行くとそこは宝の山であるとよく言われるのは最もな事です。そしてそこで起業して成功を収めて地方にも活気と潤いを与えてくれます。

ふるさと納税はお金の流れを変えてそれぞれの地域に競争原理を取り入れた素晴らしい手法だと感心していますが、個人的には好きになれずやっていません。地元の役所が頑張らないのが悪いから他県の役所にお金をあげて美味しいものを得る。そうすれば他の役所は潤い自分も美味しいものが食べられる。しかし頑張りが不足すれば自分の住む行政サービスが低下する。そうしないためにも地元の市長さん以下職員が頑張ってよいアイデアを出して税金を集めてくださいという趣旨になります。チャンスを与えて競争を促すことはよいことですが、必ず勝負事ですから敗者も出ます。その敗者自治体はどうやって敗者復活戦をするのでしょうか?そのセーフティーネットがないと負けっぱなしということにもなりかねません。少しひねくれているかもしれませんが、そのような事を考えると美味しいものよりもこの周南市に税金を払う方が良いのではないかと思ってしまうのです。でも皆が私のような考えでは競争原理が成立しませんので、隣の人はふるさと納税で美味しいものをゲットすればそれでよろしいのかなとも思います。

ふるさと納税をされた経験者に体験談を聞くと皆さん口を揃えて「やらなきゃ損」と言います。勿論それを聞く度に今年こそはと私も思います。しかし持って生まれた性格が面倒くさがり屋ですのでなかなか重い腰が上がらず、やろうかなと思ったときは確定申告が終わっていて、また来年へ先送りとなっています。結局今年も来年度への先送りとなってしまいましたが、来年度こそはふるさと納税チャレンジ??と思っています。

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