横須賀の防衛大学見学~後編~

前回は自衛隊の存在意義について個人の見解を述べましたが、「百聞は一見に如かず」で防衛大学のオープンキャンパスにやって来ました。まだ次男は中学2年で数年先には希望が変わるかもしれません。我々親が子供と関わる「今がファースト」で大学受験は遥か先ですが、遥か彼方の横須賀までやって来たわけです。まず地理的に防衛大学が三浦半島の先端にあることすら知りませんでした。唯一知っていたのは学費が無料で更に国家公務員で給料が出ること、卒業したら原則自衛隊勤務をすることくらいです。それくらいの全く知識のない状況で防衛大学の正門をくぐりました。梅雨明けしましたが、当日は曇って過ごしやすい1日でした。ピンとした空気が張り詰めて気持ちのよい海風が吹いてきます。

最初に感じたことは防衛大の雰囲気の明るさにびっくりしました。20歳前後の若者ですから当然と言えば当然です。全寮制で朝から晩まで厳しい規律に則って教育や訓練がされていますが、暗さなど微塵も感じられません。講義や訓練などの一般公開も見ましたが、次男は目を皿のようにして食い入っていました。その横顔を見ていると本当に5年後に行くかもしれないこの学校を予め見に来て本当に良かったと思います。そして気の早いことですが、もし入学すれば国家公務員となり厳しい教育訓練を受けて4年後には総理大臣が卒業式に出席され卒業証書授与の後に体育館の天井に向かって白い帽子を投げる姿を想像してしまいました。やはり親バカです。まだまだ先のことで鬼も笑っています。

以前から中学受験で東は奈良県から西は鹿児島県まで10校以上の文化祭や学校説明会に家族旅行の一環としてこの10年で行きました。子育て教育に関わる我が家の一大イベントでした。オープンスクールのみの一瞬ですが、それぞれの学校の校風を見てきたのは今となっては大きな財産です。しかし今回の大学のオープンキャンパスはかなり景色が異なります。まず大学まで親が関与すべきかどうかということですが、国会で話題の憲法改正と自衛隊の海外派遣への関与は送り出す子供の親としては当然考えなければなりません。なぜなら将来子供たちが武器を持って命を懸けて日本国民を守る為に海外に出ていかなければならないかもしれないからです。現時点で次男が自衛隊に興味を示して防衛大学に行きたがっているのを「危険だからダメ」と親として簡単に言う事はできません。数年すると考えが180度変わるかもしれません。変わることは決して悪いことではなく、その変遷の過程でその時々に直面した課題を逃げずにしっかりと解決していくことこそが子供への親の関与だと考えています。ですから今回の防衛大学のオープンキャンパス見学は3年後の次男が高校生の夏に行くよりも早めに防衛大学生の目の輝きをこの目で確かめたかったのです。子育ても残り56年で終了するところまでやってきました。親として悔いのないように邁進したいと思っています。今回の掲載写真は防衛大学を象徴する建物と防衛大学生が一斉に昼食をとる大ホールです。一度に2000人近くが一斉に集まるのですからだだっ広く私を含めて入ってくる見学者皆が一様にその広さに驚いていました。

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