熱海へ研修旅行

秋分の日の二連休を利用して熱海まで研修旅行に行ってきました。現在の医療情勢から将来の人口減少と少子高齢化に対応するために医療人としてまた経営人として今何をしなければいけないか?というセミナーに参加するための一泊二日の研修旅行です。関東からでしたらほんの1時間程度で日帰り可能な距離ですが、新幹線を乗り継いで4-5時間はかかる地方からの出張ではどうしても泊りがけになってしまいます。まだ熱海には一度も行ったことがありません。大学生時代に温泉旅行で熱海になんてこれっぽっちも思いませんでした。多分今の自分が県内の湯田温泉に泊りに行こうとは思わない感覚と一緒です。夕食は宿泊とセットですので心配いりません。でもせっかくご当地に行ったのですからネットでランチグルメを探して予約して行きました。朝の7時前に徳山を出て新神戸でのぞみからひかりに乗り換えて11時には熱海に到着です。前日までの雨はあがりましたが、曇って太平洋もどんよりとして見えます。11時30分の予約で祇園というお食事処に入りお勧めのメニューの海鮮しらす丼を頼みました。やはり名物とうたうだけあって食べごたえがあります。瀬戸内の美味しい魚を食べている者としてはまた違った意味で地元の良さを再認識します。食べ終えてから急いで会場のホテルに入ります。

初日は4時間の講演やカンファレンスが組み込まれています。全国から同じ考えを持つ医師が10名ほど参加していました。自分と全く異なる専門の医師ですが、皆私と同じ経営者です。医療に対する取り組み方は専門が違えども同じです。一方で経営の手腕や考え方は天と地ほどの開きがありました。昔なら正しい医療さえしっかりすれば結果は自ずとついてくるという古き良き時代ではこのような会は必要ないでしょう。この20年で医療環境は非常に変わりました。現在は良い医療だけではなかなか経営的には苦しい時代になっています。開業医も大きな目で見れば経営者ですのでそろばん勘定もできないと経営者としては失格の烙印を押されてしまいます。そのような緊張した空気が張りつめた4時間のカンファレンスで私にとってとても有意義な会でした。今回のもう一つの目玉は夜の懇親会です。初対面ですが皆同じ不安をかかえて集まった同志ですのですぐに飲みながらお互いの情報交換ができました。普段は思うことがあってもなかなかその相談相手がいません。そのような同じ境遇のために話も弾みます。また年代も異なり私よりも一回り若い世代で開業したばかりの経営者は借金を抱えてこれから10年は荒波を漕いでいかなければなりません。そして子供も小さいので子育てもこれからです。その姿は自分の10年前を思い出しますが、今ではそのパワーは自分には持ち合わせていません。開業して20年経過して子供もほぼ片付きつつある現在は職業人と経営人としてよりも残りの人生をどのように自由人として生きていくかに興味が移りつつある自分には、過去の自分を映し出している周囲の同志とこれからの方向性を考えるうえで飲みながら大いに語り合えて満足です。翌日もカンファレンスを3時間して昼過ぎには熱海を後にして新幹線に乗りました。

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