成功にとらわれるな、成長にとらわれろ

今日ネットでサッカーの本田圭佑選手がこれからの目標ということで語っているのを目にしました。彼は言わずと知れた天才ですが、イチロー選手と同じように努力の天才でもあります。才能ある人が一流になるためには継続する努力も必要です。そして彼もイチロー選手と同じように独特な表現をします。初めてワールドカップに出場した頃から優勝したいとマスコミのインタビューで答えました。普通なら「何言ってんの?この若造が」と予想通り叩かれたこともありました。本当は結果を出してから言えばいいのですが、夢や目標に向かって進む場合には大ボラも時には必要です。人は言葉に出して自分の退路を断って結果を出そうとすることもあります。彼はよくその手段を使います。スケールでは私は彼に遠く及びませんが、自身でもどうしてもやり遂げなければいけないことがある場合には先に周囲に公表して退路を断ちがんばることはよくあります。一方で寡黙に行動して完成後に公表して周囲を驚かすという手段もありますが、これもなかなか達成するまでは大変です。両者は結果までのプロセスは同じですが、自分を追い込むか追い込まないかで自分にかかるプレッシャーは異なります。ロシアワールドカップではベスト16にとどまりましたが、彼の存在が日本のサッカー界の底上げをしたことも間違いありません。そして終了後に代表引退、そしてもしかしたら中田選手みたいにスパッと現役引退もするかと思いましたが、今回のネットの記事を読む限りそうではないようです。今回はバハマからの取材でしたが、彼は目標がないと突き進めないタイプのようです。そこで目標を4年後におかずに目の前の東京五輪出場に定めたと書いてありました。これも32歳の肉体にとっては大変な目標だと思います。また彼は自分を窮地に追い込んだのでしょう。

そこで本日の話題ですが、このフレーズは本田圭佑選手の独特の言い回しのようです。20176月に大学の講演で言われたらしいのですが、引用されたのか自身のオリジナルかは不明です。いずれにせよ成功と成長と韻を踏みながら一時の栄冠よりも更なる高みへ突き進む彼らしい表現です。今回初めてネットでこのフレーズを聞いた時今の私にピタッとはまりました。別に自分は成功したとは思っていませんが、失敗したとも思っていません。成功とは周囲の人が決めることであって自分で決めることではありません。多分本田選手も周囲は成功したと言うけれど自身はそう思ってないのでしょう。そんな彼が成功より成長、つまり目標を掲げて前に進んでいくには言霊の力が必要なのです。自分を追い詰める言葉が必要なのです。その彼の意気込みがそのフレーズの一言で伝わってきました。私からみればスポーツ選手で大スターですが、自分とは畑違いですのでその凄さは正直あまり実感がありません。自分より二回りも若い世代という感覚しかないのですが、今回のネットの記事を読んでイチロー選手に劣らず素晴らしい精神の持ち主だと思いました。スターはどの世界にも多くいれどもワンフレーズで相手の心をグサッと鷲掴みにする大スターはなかなかいません。そいう意味では小泉元総理も言葉を操る天才かもしれません。

カテゴリー: 日常のこと タグ: パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です