次男の自転車旅行~旅立ち編~

今回は実際の旅行記を本人から事情聴取です。同志は二人で佐賀と福岡からはるばる自転車でやってきました。こちらに土曜の夕方に到着しましたが、出発は3日前で福岡と小郡に一泊したそうですが、よくよく聞くとやはりファミレスで夜を明かしたそうです。リーダー格の佐賀の友人は過去に1週間でしまなみ海道を制覇したことがあるので少しは安心ですが、もう一人の友人はほとんど初心者で次男と同じです。到着当日はサンフェスタの日で自宅から花火を見ながら夜遅くまで3人で遊んでいました。「明日の朝は早いのに大丈夫?」と心配になりますが、明日は明日の風が吹くのでしょう。翌朝は5時に出発予定でしたが、案の定起き上がれません。1時間半遅れの7時前に出発です。友人たちのロードバイクよりも初心者の次男のロードバイクが一番高級車です。せめて乗り物だけでも高級車を持たせて同志の足手まといにならないようにと親の切なる願いです。後で次男から聞きましたが、友人の自転車と交換して乗ったらやはり同じ力でペダルを漕いでもかなり足腰への負担が違うそうです。伊達に高級車でははいことの証明です。特にこの夏はくそ暑く40度にも達するかという猛暑では体力の消耗と熱中症対策は必須で初心者こそ高級車に乗るべきだったのです。出発してから6時間経過してまず次男から第一報では午後2時過ぎに柳井のファミレスで休憩中とのこと。広島までまだ残り80km近く残っています。夜8時頃に到着すれば御の字ですが、その後予定が大幅に超過して夜の11時過ぎに広島駅前の親が予約しておいたアパホテルに到着です。最後の一報は「今着いた。疲れた、寝る」でガチャンです。それもそのはず次男は生まれて初めての体験で同志もそれまでに九州から自転車で来ているのですからかなり疲れがたまっているはずです。

翌朝はチェックアウトの11時直前に目が覚めたようで、「チェックアウトが間に合わないけどどうしよう?」と焦って電話が掛かってきました。そんな調子ですから2日目の予定では午前中にフェリーで松山に渡る予定が午後になりました。更に不運なことに2日目に泊まる予定だった松山の友人宅が急な御不幸で泊まれなくなったのです。そんなことはつゆ知らず夕方まで何の連絡もなく夜いきなり「今、呉で学校テニス部の先輩の友人の家に泊まる」との一報。先輩の友人宅は3人からみれば学校の先輩でもなく全くの赤の他人宅です。昭和生まれの律儀な世代から見ればアンビリーバブルですが、平成生まれの現代っ子にとっては普通なのかもしれません。翌日はフェリーで松山に渡ったものの現地滞在時間は1時間で次男の自転車旅行はあっけなく幕切れです。その後は松山から柳井へのフェリーでトンボ帰りです。柳井からはかみさんが自転車を車に載せて自宅に直行でした。

とんだ無計画な旅で親世代から見れば故西城秀樹さんのヤングマンの「若いうちはやりたいこと、何でもできるのさ」という貴重な経験ができて羨ましい限りです。少し高い出費でしたが、この経験が将来の大学受験や社会人になってからきっと役にたつでしょう。親からみても次男のハラハラドキドキの貴重な3日間の親からの旅立ちでした。

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