新年度と新元号

201941日、本日新元号の発表がありました。この1週間は全てのメディアで新元号の話題一色です。現在のこの世の中には明治、大正、昭和、平成、令和という5世代がいますが、ほとんど明治の方はいらっしゃいません。10年もすれば大正の方も少なくなり大半が昭和と平成生まれで占めます。昭和世代と一括りにしますが、身をもって戦争を経験した方としない方に分けるのが、これからの未来へ向かっていくには大切ではないかと思います。私も戦争は知りませんが、経験者の体験を少しでも次の平成そして令和世代に継承していかなければなりません。平成はやはり平和の意味が込められた素晴らしい元号だと思います。当時の故小渕官房長官がテレビの前での発表を見た人はその瞬間を覚えています。今回の菅官房長官が発表された瞬間は現在物心ついている人は皆さん次の元号に変わる時に今回の瞬間をフラッシュバックで思い出すに違いありません。その時私が生きている保証はありませんが、仮に存命ならこの令和という時代も戦争をせずに平和な時代だったことに感謝しなければなりません。そのためには昭和、平成、令和の3世代が改めて平和という平凡ですが何物にも代えられない幸福を追求していかねばなりません。

日本は契約書などには元号を記入して西暦表記はあまりしません。毎年正月明けはついつい前年を書いてしまい訂正印を押すはめになってしまいます。その時は西暦表記の方が楽なのにと感じます。また記入する際に〇年〇月〇日と印刷してあるときは敢えて西暦表記で書くこともあります。相手方は私の事をへそ曲がりと思うかもしれません。当院の日付スタンプもかなり年季が入って1年前から買い換えたいと思っていましたが、この元号の変更のために買い替えることができませんでした。やっと今月から買い換えようと思っていますが、皆さん同じ事を考えていて買い控えが起こっているために今度は売り切れになるかもしれません。そう考えると西暦表記の方が未来永劫には便利なのは間違いありません。しかし西暦でへそを曲げて記入した後にいつも違和感を持ちます。西暦表記も慣れれば違和感もなくなるのでしょうが、これが日本の昔から受け継がれてきた元号表記の伝統なのかもしれません。現在の日本の契約書類の印刷は素人でもPCによる印刷がほとんどで手書き書類は皆無です。その中でサインの部分だけが手書きで押印も日本の伝統文化ですが、これも将来消えていくかもしれません。しかし今後も元号表記が存在する限り印鑑もなくならないのでは?と個人的には思っています。

さて今回の令和という新元号はどう思われますか。この問いかけはこの1週間で耳が痛くなるほど聞かれたことでしょう。テレビのコメンテーターのような解説をこの場でする気持ちは毛頭ありませんが、中国の出典ではなく日本古来の万葉集からの出典であることは非常に良いことです。やっと日本も自国の伝統と文化の中から新元号を引用できたのですからとても素晴らしいことです。また令和という言葉の響きも非常に心地よく聞こえ、新しい時代を迎える日本人にとって最高の贈り物を頂いた1日となりました。

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