新型コロナウィルスを正しく理解しましょう!

今シーズンは年末年始にインフルエンザがピークに達して例年より流行が前倒しになりました。毎年の風物詩でインフルが終了すると季節が春へと向かいます。しかし今年は年明けから新型コロナウィルス感染症が中国の武漢を中心に流行して世界中に蔓延しつつあります。正月明けは対岸の火事でボヤ騒ぎ程度にしか思っていませんでした。どうせSERSやMERSの時と同じように数か月で終息して忘れ去られるのではないかと予想していましたが、1月中旬頃より雲行きが怪しくなります。「流石、中国!また情報隠しか?」という中で今回は即座に都市封鎖をしますが後の祭りで世界中に拡散しました。中国政府が旧正月の国民大移動を制限した政策は良かったのですが、年末年始の湖北省の地方行政府が情報を隠蔽したのが今回の世界中への拡散に繋がったのではないかと推測されます。もう1か月早く年末年始に中国政府が渡航制限など手を打っていれば事態はかなり変わっていたはずです。しかし「タラレバ」を言っても仕方ないのでこれから本当に世界中でパンデミックにならないように対処していかなければなりません。

それでは私たちはどうすればよいのでしょうか?まずインフルエンザの対処と一緒でマスクと手洗いとうがいを徹底することです。特に今回の新型コロナの場合、アルコール消毒で手洗いを徹底すれば半分は予防できると言われています。皆さんも面倒くさがらずに実施しましょう。またマスクが売り切れていますが、極端な場合は月光仮面のようにハンカチを口に覆っても対処できます。いろいろと工夫すればよいアイデアが浮かんでくるはずです。次に現時点での新型コロナの感染性や病原性はどうなのでしょうか?まず感染性はインフルエンザと同等ではないかと考えられ、病原性はSERSよりは低いようです。武漢では死者が2月中旬で2000人を超えましたが感染者も8万人います。致死率も2-3%ですが、その他の国ではほとんど死亡していません。ということは中国の衛生事情や病院の数や医療スタッフのマンパワーにもかなり影響を受けているようです。ですから我々は正しい知識を持って恐れなければいけません。一方で日本でもパンデミックになり受け入れ施設の入院ベッドや医療スタッフの不足が起これば高齢者や持病をもつ方に多く感染して致死率が上がるかもしれません。その意味でも流行が拡散しないように現在の水際対策がとても重要です。

今シーズンはアメリカでインフルエンザが猛威をふるって2000万人以上の人が罹患して1万人以上の方が亡くなっています。日本でもインフルエンザによる肺炎などによる死者は多数いらっしゃるのですが、薬の副作用や異常行動死についてクローズアップされても通常のインフルエンザによる肺炎などの死亡数はメディアでほとんど報じられません。インフルエンザでも高齢者が肺炎になれば死亡することはあるのです。逆にいえば新型コロナでもいたずらに恐れることはありません。ちゃんと敵を知ればそんなに恐ろしくないことを肝に銘じて目に見えぬ敵と戦っていかなければなりません。

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