今年の梅は?

暖冬の今年は梅が早く咲き誇り今週は各地で続々と桜の開花便りが聞こえてきます。しかし今年は新型コロナの影響で桜の便りも例年より静かです。今年も2月中旬から3月初旬にかけて光市の冠山公園で梅祭が開催されました。屋内のイベントは新型コロナの影響で軒並み中止になりましたが、屋外での開催でしかも都会とは異なって混雑しても人と人の間隔を十分にあけることが可能な田舎の町での祭りですので、アルコール消毒を徹底すれば開催は可能と市は判断したのでしょう。

例年なら2月下旬でもまだ寒い日が多く梅も満開にならずに祭りが終了する頃に見頃になることが多いのですが、私たちが訪れた2月下旬にはもう花が散っている木もあり今年が例年よりもいかに暖かいかがよくわかります。当然のことながら私たちが献梅した梅の木も見頃を過ぎているのではと少し不安な気持ちになりながら冠山を登って行きます。マスクはしていますが晴れた午後ですので新型コロナよりもスギ花粉の飛散によるくしゃみや鼻水対策が必要です。このご時世ですからくしゃみが花粉症の症状か風邪症状かは他人からは分かりません。例年なら少々くしゃみをしても自分自身は気にしませんが、今年はくしゃみ、鼻水も周囲から冷たい視線を浴びるのではないかと冷や冷やしながらの散策となりました。毎年晴れた日で穏やかな土曜か日曜の夕方に登るようにしています。昼間に行くと大勢の人でごった返しのことが多く夕方になってやっと混雑も減り車もスムーズに駐車できるからです。しかし今年は午後4時頃に行くともう閑散としていました。やはり皆さん外出を控えていらっしゃるのでしょう。午後4時を過ぎて山に登ると風も少し冷たく感じますが、今年はそうでもありません。背中に夕日を浴びながら室積湾が夕日で耀いています。この光景を見たいが為に晴天の日を選んで来ています。

今年の我が家の献梅の半分はもう花が萎れて散っています。毎年「まだ咲いてないよね」という長男の気まぐれという品種の梅が満開で、ここでも暖冬の影響がでています。15年前から子供たちの卒業や入学など記念の年に献梅をして5本になります。以前は毎年観賞に来ていましたが、最初の頃は木が小さくあまり花をつけていませんでした。しかし10年も経過すると木も大きくなりタイミングよく行けば満開の梅花を見る事が出来ます。それが今年は暖冬で気まぐれ梅花の満開を鑑賞できたのです。自宅で梅を植えても世話が大変ですが、ここでは梅木を購入して献梅すれば後は全て公園が管理してくれます。それでかれこれ5本も献梅してしまいました。これからも家族の人生の節目に献梅を続けて行こうと思っています。そして毎年訪れてその花をつけた梅を観るとその植えた当時の子供たちの姿が脳裏に蘇ってきます。今では子憎たらしい態度をとって腹が立つことも多いのですが、当時の幼い笑顔は忘れられません。いろいろな場所に人生のアルバムを散りばめておくと年老いていく自分たちにとって楽しみが増えます。これからも節目が来る度に献梅してたくさんの思い出を残していこうと思っています。

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