コロナ第十六弾、行動制限の解除と新しい社会への変化の兆し

東京も先月中旬にアラートの解除とステップ3に移行して全ての経済活動の再開が可能になりました。冬の寒い時期から少しずつ暖かくなり動植物が動き始める時と同じような光景です。日本各地でコロナ対策をしっかりしながら自粛してきた経済活動の再開の喜びの反面で再びコロナ感染が拡がるのではないかという不安も同居しています。テレビでも週末の各地の様子を取材放映していましたが、確実に人の流れが増えたことに間違いありません。

個人的にも以前と同じようにスポーツジムでの運動を再開しました。まず入り口で最初に手を消毒してサーモグラフィーを通過します。そしてフロアでもお互いの間隔を取るようにしてマスクもつけたまま運動します。お互いに無駄話はしないなど以前なら考えられなかった自分たちの行動を現在は当然の如くこなします。これがこの3か月間で身に着けた新しい生活様式の一部なのです。6月初旬に3か月ぶりに行く時には自分と同じように皆が一斉に詰めかけるのではないかと心配して敢えて夜も9時をまわってから閉店間際までの従来から混まなかった時間を狙って行きました。しかしまだまだ客足が遠のいていて普通なら混む時間帯に行っても従来の3割程度です。いつも来られるヘビーユーザーの方はほとんど見かけますが、それ以外の方はまだまだといった感じです。また行きつけの飲み屋さんにも社会経済活動の応援という大義名分で6月から行き始めました。流石に飲んでいる最中にマスクをつけたままとはいきませんので外しますが、行くこと自体お客さんが少ない開店早々の夏至でまだお天道様の明るい時間帯を選んで行って周囲が暗やみお客さんが増え始める頃には早々と退散します。個人個人がそれぞれの都合のよい時間帯で尚且つ相手の行動をお互いに考えながら3密を避けて行動するという従来の行動様式から更に進歩した新しい行動様式の表れでしょう。

以前は学術講演会などがホテルの会場を借りて盛んに行われてきましたが、コロナ騒動によって2月から全てキャンセルされ現在もありません。代わりにインターネットでのWeb配信というのが常態化されました。今後はお金もかけずにこちらも移動せずに自宅や職場で医学講演などを視聴できますので非常に便利です。また今までは専門医の単位更新のためにわざわざ年に数回は上京していた全国学会がこのコロナ騒動のおかげでWeb視聴による単位更新ができるようになりました。以前から学会の単位更新には会員のほとんどが時間とお金をかける従来の方法に不満を持っていましたが、それがコロナ騒動のおかげで一気に解決しました。一方で交通機関や宿泊施設は大打撃になります。このように新しい生活様式やネットのリモートによる社会環境の変化はコロナ騒動がなければあと10年は進まなかったかもしれません。それほど今回のコロナ騒動は対策が中心ですが、その副産物も日本社会を大きく変えていく予感がします。これからは東京の一極集中ではなく本当に地方分散型社会の到来を予感させます。

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