新型コロナワクチンブースター3回目

昨年12月から世界中で新型コロナはデルタ株からオミクロン株に置き換わりつつあり、その症状はデルタ株よりも軽症の可能性がありますが、感染力が強ければ結局差し引きゼロで重症者は徐々に増えます。欧米各国は2回目までのワクチン接種が早く完了した分オミクロン株の影響をもろに被っています。一方で日本は1回目のワクチン接種が遅れた分だけデルタ株には功を奏しましたが、オミクロン株への効果は不明です。そして医療従事者から3回目のブースター接種が昨年12月から始まりました。我々も12月中旬の土曜日にさくらホールで集団接種をしてきました。今回は各診療所で個別接種も同時進行していますので2回の土曜日を接種日にあてておよそ800人の3回目のブースター接種を行いました。初日に自分の接種やスタッフの接種も含めて参加し、更に3時間の問診業務に従事しました。皆さん、2回接種後の医療従事者ですので3回目の接種のための問診に特に大きなトラブルもなくサクサクと進めることができました。昨年の春の1回目の接種の頃の対応とは雲泥の差です。山口県では昨年中で医療従事者に限っては3回目の接種は終了しましたので、今月下旬から来月初旬には一般高齢者の3回目の接種が始まります。これも個別接種と集団接種の併用で無難に乗り切れるのではないかと思っています。問題は今月中にどこまでオミクロン株が幅を利かすかで、ブースター接種が先かオミクロン株の伝播が先かの時間との勝負になります。このブログを書いている正月明けはまだ世の中が完全に機能していませんので新規感染者数はあまり多くありませんが、年末年始恒例の民族大移動が今年は一部復活していますので、1月中旬から下旬にかけての新規感染者数と重症者数は非常に気になるところです。

今回の3回目の我々医療従事者のワクチンは1、2回目と同じファイザー社製でしたが、2月から始まる一般接種ではモデルナ社製との交叉接種も出てきます。医師からみればどれを接種しても大差はないと個人的には思いますが、それは玄人の考えで一般の方では「はい。そうですか」と簡単に肯けないのではないでしょうか。その点は政府がしっかりと今後も情報発信していかなければなりませんし、我々も真摯に丁寧な対応をしていく必要があります。一方で限られた時間内に何十人もの接種希望者が集まる集団接種会場ではなかなかきめ細かな対応は今まで通り困難が予想されます。一般的には交差接種は問題ないとわかっていても個人個人に目を向けて「私は大丈夫ですか?」と聞かれても「多分大丈夫と思うが、もしかしたらあなたは運悪く副反応が出るかもしれないので、最後は自己責任で接種するかどうかは判断して下さい」としか言いようがないのです。以前にも書きましたが、重篤な副反応が1万人に1人の割合で出現しようが、10万人に1人だろうが宝くじと一緒で当たった人はひどい目に合うことに変わりはないのです。それでもオミクロン株が幅を利かせる中では3回目を進めていくしかありません。そして新型コロナ流行も3年目に突入ですので今年はそろそろ普通の風邪ウィルスに変身してほしいものです。

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