目の前の「なぜ」という知的好奇心

以前のブログで書いたこともありますが、高校生クイズ大会などは大人でもいろいろな知的好奇心を駆り立てられます。クイズ本なるものを購入してきて一夜漬けで記憶して仮に同じ大会に出場しても十代後半の彼らに全く歯が立たずに惨敗してしまうでしょう。つまり彼らの知的好奇心は毎日その日その日の目の前にある事象自体に興味をもち「なぜだろう?」と思うことから始まるのではないかと最近考えるようになりました。皆さんもお子さんがいたら小さい頃、「なんでそうなるの?」なる「なぜなぜ攻撃」をされて、最後には聞かれる方が疲れて「それはそんなものなの!」と答えた記憶がありませんでしたか?自分も過去には子供たちにそのような返答をしていたので、現在はなるべく「次へとつながる返答」をしようと努力しています。しかし忙しいとついつい「なおざり返答」しかできないこともあり、返答後に反省することもしばしばです。数年前に高校生クイズに出場するいわゆる有名進学校の文化祭の日時をネットで知り、以前から一度行ってみたいという個人的な知的好奇心もあり、学校関係者ではないにもかかわらず行きました。それ以来その学校の文化祭の凄さに感心しまして、また機会があれば是非とも行きたいと思っていました。今回、自分の休みの都合がつきましたので再びの訪問となりました。

その学校の文化祭は中学高校生が自ら企画、実行する2日間の日程で、学校関係者のみではなくその他いろいろな人が見に来るそうです。2日で数万人が訪れると聞いたこともあります。入場するといろいろな企画のブースがありどこも長蛇の列です。生物研究部はカエルの解剖やイカの解剖、鉄道研究部は大人顔負けの精密な鉄道模型、パソコン研究部はネットハッキングの仮想実演など、どこの教室に入っても自分の知らない世界のことを彼らが惜しみなく見せて教えてくれる、それが自分にとっても楽しい空間なのです。自分の中学、高校時代の文化祭や自分の子供たちの文化祭を見に行っても「まあ十代の子供の企画だからこんなものだよね」と思った方も多いのではないでしょうか。しかしその学校の文化祭では自分の経験則は決してあてはまらないのです。

今回も朝から凄まじい人の多さで、なるべく人が少なそうなブースを選んでまわりましたが、それでも見学は後ろの方から覗き込むようにして見入るような感じで、午前中は先に書いた企画を楽しませてもらいました。午後は在校生のトークショーと数学の先生の小学生を対象にした数字の面白さの実演を聞きました。トークショーでは話の内容や語り口を聞いていると「やはり十代だな」と思うことも多々あり、彼らが自分の子供たちと同じ普通の中高生だと感じられました。数字の面白さは数学が好きだった自分でさえも数学から遠ざかってしまうと、小学の高学年のレベルでも面白いことがたくさんあります。今回の企画はその忘れていた過去の自分の知的好奇心を再び思い起こさせていただきました。皆さんも昔は持っていたけど大人になって忘れてしまった知的好奇心はありませんか?好奇心は死ぬまで持ち続けたいと思っていますが、皆さんはどうですか?

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