スマホは本当に子供たちに必要か?

先日、小学校でスマホの利用による青少年へのトラブルについての講演がありました。世の中がケータイからスマホに変わりつつ、小学生でもスマホを持っている時代です。我が子には高校生から長女にケータイを持たせましたが、それも通話機能とメール機能のみしか使用させていませんでした。しかし先日その長女のケータイのメールでさえも詐欺まがいの最終督促状なるわけのわからないメールが届きました。以前の詐欺まがいのメールは100万円払えだのいかにも詐欺とわかる文面でした。しかし今回のメールは最終督促状という脅し文句は健在ですが、その他の文面は本当にマイルドに書かれて連絡先担当者の名字までご丁寧に書いてありました。さすがに娘も自信なく私に見せに来ましたが、私も購入したドコモの店に持って行き、その担当者からよくある迷惑メールでしょうと言われて納得した次第です。それくらい巧妙化している現代のネット事情です。子供たちが怪しい罠にかかることも稀ではないと痛感しました。そこで今回の講演です。聞かないわけにはいきません。

今回の講演は小学生がスマホでラインを使っていろいろなトラブルに巻き込まれるお話でした。といっても自分がスマホを持っているでもなく、ラインとはどんなものかも詳しく知りません。まずはそこからわかりやすく説明していただきました。その話を聞いていくうちに「うちの子に限って」という常套文句はあり得ないと思いました。スマホを持たせてないだけで普通のパソコンからでもラインができるのは当たり前と言えば当たり前のことで、聞けば聞くほど心配になってきます。子供を信用していることには違いありませんが、なにせ巧妙な罠です。大人でも騙されてしまう可能性が大ですので子供なら尚更でしょう。同じような思いの親が会場に多くいました。今回の講演を聞いて社会にネットというとてつもなく大きな現代病が蔓延していることを再認識させられました。

以前テレビの討論番組でスマホは18歳までは法律で禁止すればいいという評論家の意見がありました。それも極論ですが、私も賛成です。一方、業者からすれば禁止したってパソコンがあれば一緒でしょという意見も聞こえてきそうですが、それでも孫さんや三木谷さんなどこれからの日本を引っぱっていくIT関係のリーダーの方々のご英断を期待したいと思います。いつも言っていることですが、世の中に便利なものは人の役に立つことも多いのですが、それを悪用する人々が存在します。特に法律には触れないスレスレのグレーゾーンに彼らはいます。つまりそのグレーな存在がある限り、この世の中は欧米式の性悪説から入っていかなければなりません。武士道である性善説はもう日本には存在しないということでしょうか?それも悲しい限りです。かつて3.11の時には大災害でも日本人は外国人から羨まれるほどの美徳を発揮しました。それが今でも我々日本人の誇りです。しかしその誇りを埃でまみれないように国民が皆で今一度考えていく岐路にたたされているのではないでしょうか。

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