~負けないで~は魔法の言葉

ZARDの1993年の名曲「負けないで」が、今年4月から高校英語の教科書に採用されることになったことが、同曲の作詞を手がけ、2007年5月に他界したボーカル・坂井泉水さん(享年40)の誕生日にあたる2月6日に発表されました。全国約400の高校で採用されることが決まったそうです。教科書の中では「An Encouraging Song(元気がでる歌)」として、「負けないで」を紹介されているようですがなかなか直訳は難しいですね。どうしても意訳になってしまいます。そしてこの曲は日本での大きな震災のときに人々に元気をくれた曲でもありました。それと何よりも坂井さんが言葉にこだわり、制作に全精力を注いだことなどが何度も書き直された直筆の歌詞とともに伝えられていました。これはNHKのテレビで特集が組まれていました。発行元の三省堂は採用理由についてこうコメントされています。約20年間色あせることなく、今もって若者の間で、“人生の伴走歌”として歌い継がれてきている。その秘密について坂井泉水さんが何度も何度も繰り返し練り直して完成させた歌の歌詞にあり、「ことば」そのものが持っている大きな計り知れない『魔法の力』に気づいてもらい、この多感で悩み多い高校時代を強く乗り切っていってもらいたいとの思いを込めたということです。

上記は2月6日のオリコンの新聞記事を私なりに要約したものです。以前から「言葉」って「言霊」と言われるほど魂のこもった大切なものだと主張してきた私にとって「ふむふむ、その通り!」と言いたくて話題に取り上げました。ZARDの熱烈なファンではありませんが、あの澄みきった清涼な声にあの魂に響くような歌詞を耳にするとついつい口ずさむようになるのは誰でも当然のことでしょう。他にも心打たれる曲や文章はたくさんありますが、そのように感動させてもらえる言葉だったらいくらあってもいいでしょう。もっともっとたくさんの魔法の言葉を身に着けたいと日々思っています。ただ音楽の中での歌詞のもつ意味の重要性はどうしても曲の流れで打ち消されてしまうことってよくありませんか?つまり歌詞自体を詩として朗読するととても悲しくて切ない内容なのに曲の流れからはイケイケゴーっていう感じで歌詞の内容をしっかり把握するまではわからなかったりすることがあります。人間ってまず目や耳で外から入ってくる信号を脳で電気信号に変換します。音楽はリズムや音感と詩から構成されていますが、まずは五感の聴覚から曲調が脳に入力されてその後に言葉が文字変換されて電気信号に変わるのだと勝手に推測していますが、そのためにどうしてもこのようなギャップが生じてくるのでしょう。

この「負けないで」の魔法の言葉が後世にも語り伝えられていくことは故坂井泉水さんもとっても喜んでいるのではないかと思います。このように言葉のもつ普遍性を私は私でこの「さらさら日記」を通して皆さんに届けていきたいし、いずれ自分もこの世を去る時が来ても自分の子供たちへの贈り物として時を経ても全然色褪せないような文章を残していきたいなあと思っています。

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