バブリーTOKYOを見て思うこと

久しぶりに東京出張に行ってきました。以前は帰りの時間の関係で新幹線の往復がほとんどでしたが、なにせ4時間の乗車はとても長く感じられます。岡山を通り過ぎる頃から腰の痛みがピークに達します。そこで最近は岩国空港を利用しています。ちょうど土曜の午後に仕事を終えてからよいタイミングで東京便があります。山口宇部空港の便数は多いものの午後から夕方までの東京便が手薄になっているのでなかなか利用できないのです。たかが2時間と思われがちですが、されど2時間です。羽田空港に降り立ちダッシュでモノレールに飛び乗って都心に午後5時台に到着するのと7時台とでは年に数回しか上京できないおのぼりさんにとっては買い物や情報収集などすることいっぱいで、新聞に掲載される総理動向のような分刻みのスケジュールを組んでいるために雲泥の差になるのです。最近山口宇部空港にスカイマークが参入しましたが、便数はともかくとして今後は2020東京に向けて都心への乗り継ぎの利便や成田への乗り継ぎが重要になってくるでしょう。

今回も東京に降り立ってまず思うことは本日のお題でもある「バブリーTOKYO」です。リニア新幹線は2020には間に合わないものの試乗運転が開始され、その表玄関となる品川駅の再開発、そして六本木ヒルズの兄弟分の虎の門ヒルズの完成。羽田と都心や成田を結ぶ鉄道網の高速化など目白押しです。アベノミクスに後押しされた公共事業やマンション建設のラッシュなどによる東京の地価の高沸はまさに20年前の再現になるのではないかといくら地方の田舎者でも心配したくなります。東京一極集中一人勝ちで地方創生とは叫ばれているものの地方は総負けの感さえ漂います。都心へと向かうモノレールに乗って車窓を眺めながらそんなことを考えていました。地価は東京など大都市圏で顕著に上昇していますし、株価(私は個人的に賭け事や株はしませんが)も昨年より上昇しています。これは国際的にみれば日本の評価が高まっている傾向でよいことです。しかし何事にも限度というものがありそれを越して儲けようとするものがいるからバブリーになるわけです。それについて皆さんは過去の反省を思い出してほしいと思います。「浮けば沈み、上がれば下がる」これがこの世の真理です。

一方で地方はというといつもの愚痴になってしまいますが、昨年の「あまちゃん」で地方にはそれぞれよいものがあるが見慣れているためにその良さに麻痺しているという旨のことを書きました。しかし「かすみを食べては生きることができるのは仙人だけ」と相場は決まっています。我々凡人では生きていけません。その素晴らしく東京には絶対に存在せずに食べても決して腹一杯にならない「かすみ」をいかにして地方が本物の食べ物に変えていくことができるか、それがこれからの地方の成長の行方を左右するのではないかと思います。いくら東京の真似をしても所詮は二番煎じなのです。まずは我々自らが変わっていかなければなりません。今回は飛行機からきれいな富士山をみることができました。そのツーショットを掲載しておきます。

富士山富士山

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