川の流れに身を任せ、今年もよろしくお願いします

さてと、今年はどんな年にしようかな?と年の初めにふと考えています。昔は年初の抱負を決めて宿題だから仕方なしに書初めを書きました。他人からやれと言われてやることほど無意味なものはありません。こんなことは自分がやりたいと夢見ることを決めるのだから本当ならワクワクしながら決めるはずです。最近は年末になると喪中葉書が多く届きます。やはり自分たちの世代の両親は皆80歳を超えています。順番と言えばその通りですがその決まった道を歩んでいくのもなかなかつらいものです。年賀状もほとんどが「元気で生きてるよ」というメッセージを込めて印刷された画一的な葉書が目立ちます。そういう自分の年賀状も師走の忙しさにかまけて印刷ものです。PCの普及で世の中は便利になりましたが、画一的なステレオタイプのデジタル人間を増やしてしまいました。

今年やりたいことは?とあらたまって考えますが、今やっていることの継続ですので新たに何かチャレンジしてみようというものは思いつきません。自分の性格は自分が一番の理解者ですので本当にチャレンジしたいことがみつかればすぐにでもとりかかるのでみつからずに現状の継続をしている自分の方が付き合っていくには楽な自分であるとよくわかっています。昔から「継続は力なり」といいますが、私の座右の銘の言葉のひとつです。この格言は中国由来ではなく、住岡夜晃(すみおかやきょう・1893-1949・広島生まれ)という宗教家(浄土真宗の一派)の著作「讃嘆の詩 上巻 若人よ、一道にあれ」の一節に由来して、青年に対して牛のように象のように一道を生き抜き念願を貫くことが真の強さで青年よ、強くなれ!という意味だそうです。由来はどうであれ高校の時に確か河合塾の宣伝文句かなにかに書いてあったので大学受験合格の目標に向かって机の上に自分で書いてずっと貼って頑張ったのは古き良き思い出です。

昨年一番感じたこと、それは自分の苦しみ、つらさは自分で打ち勝っていけばどうにかなるものですが(これは以前から自分でわかっていたつもりでそのように生きてきたつもりです)、自分でない子供のことについての悩みなどは自分でどうにかできることならまだましなのですが、できずにただ見守ることしかできないときの自分の立ち位置がいかに難しいかを実感できる年でした。多分、周囲からすればたいしたことないことなのですが、それは自分が第三者から眺めたときに一番よくわかることで、その時の本人にとってはとてもたいしたことなのです。皆さんも、経験上理解できるはずです。

そこで再び本題です。今年はどんな年にしようか?という自分への投げかけに対してある一節「川の流れに身を任せて」を引用して今年の激流を下って行こうと思います。カヌー競技では一人黙々とオールを漕いで、流れに乗ってスピードを出すときもあれば、コーナーを周るために反転して流れに逆らって漕ぐこともあります。人生も山に降った一滴の雨が最後は大河となり大きな海原へと向かっていくその一コマです。その流れの中で漕ぎ手がどのように感じたかは今年の年末にまたお話しましょう。

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