最後の小学校運動会

とうとう今年が末っ子の最後の小学校の運動会です。今年成人式を迎えた長女の小学1年の運動会参観から始まりかれこれあしかけ14年目になります。毎年の運動会で競技内容は変わりませんが、それでも見飽きることはありません。それは我が子が登場するからにほかなりません。自分の子供のいない他人の運動会なんて多分見る気もおこらないのではないでしょうか。ということは来年からは小学校の運動会は他人事にやっているなあという感じでしょうか。今年も運動会は土曜日です。午前中は仕事と両立させるためにいろいろと画策するのですが、なかなか時間休をとって抜けるようにうまく事は運びません。結局は午後からの組体操のみが唯一最後の運動会参観です。小学入学時と比べたら体も大きくなりかなり成長しました。そして昨年の5年の時の組体操ではまだまだひ弱に映りましたが、今年はたくましく見えます。親の欲目が半分といったところでしょうか。それでもかまいません。最後の組体操のフィナーレのワンショットのために必死でカメラのレンズ越しに姿を追いかけます。ぶれてなかなかよいワンシーンは撮れません。何十枚も撮影した中で1枚でも生き生きとしたワンショットさえあればそれでいいのです。デジカメの普及により素人でも思い出の一コマとして未来まで残すことができるようになり、誰もがプロのカメラマンとは言えないけれども自称をつけることができるようになったことはひとえに日本の物作りの最たるものでしょう。

息子は最終種目のお決まりの選抜紅白リレーには出場できませんでしたが、最後のランナーがゴールを駆け抜けて真っ白なテープを切ってピストルが「パーン」と鳴った瞬間、これでひとつの大きな区切りが終わりました。あとの整理体操や校長先生のお話などはもうオプションに過ぎず「ひとつの区切りが終わってしまった」という何か寂しい黄昏気分に浸ってしまいます。まだまだ卒業式は半年近く先のことなのですが、これで小学校生活も最終コーナーを周って白いテープに向かってひたすら走っていくのみとなります。来年の中学の運動会も必ず観に行きます。しかし今年とは少し趣が違うでしょう。同じ子供でも小学生までは二人三脚で過ごしてきました。しかし中学生になると体が大きくなる以上に心も成長していき少しずつ親から離れていきます。それは当然で喜ばしいことです。そしてクラブ活動が始まり学校中心の生活へと変化して親と一緒に行動する時間は限られてきます。また反抗期などの思春期を迎えて親子間での感情の摩擦が出てきます。そんなことをいろいろと考えると上の子供二人の時も中学生になると急に親元から離れていくような感じに陥りました。だから小学校最後の運動会は来年以降の運動会とはちょっと違うのです。そしてかれこれ14年間にわたって参観を続けてきた運動会も今日でひとつの区切りで卒業です。

運動会当日の朝、熱き戦いの長い1日が始まる前の静けさとヒンヤリとした空気が漂う小学校の運動場です。

小学校の運動会

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