なんとも優雅なサギソウ

サギソウ毎年この時期になると当院の患者さまがサギソウを持って来られます。いつも夏休みが終わる直前で外はまだ残暑の厳しい8月下旬です。そろそろクマゼミの鳴き声からツクツクボウシの鳴き声が賑やかになる頃です。皆さんはサギソウをご存じですか?シラサギが翼を広げたように咲くサギソウを一度見ますとその優雅さは忘れられません。植物なので飛ぶはずもないのに、白い翼を広げて舞うように今にも天へと飛び立ちそうな姿をかなでています。

去年、その患者様とサギソウの歴史が新聞に掲載されていまいした。およそ30年前に新聞で「サギソウの球根を分けます」という記事を読み、小さな球根を5個ほど分けてもらい、本で栽培法を勉強しながら大事に育てて現在に至ったそうです。やはり植物でも動物でも何でもそうですが、丹精を込めて大切に育てなければいいものはできないと思います。サギソウは夏の季語にも登場しますが、環境省の準絶滅危惧種に指定されているそうです。

その新聞記事にも書かれていましたが、サギソウを見ていると「癒される」という言葉がぴったりとあてはまります。

サギソウ毎年この時期にサギソウを見ますと夏が終わりを告げ秋の訪れを感じ始めます。「自分もまた1年の年輪を重ねたなあ」と感じながらしばしの風情を楽しんでいます。これからもお元気でサギソウを育てていただき、当院の毎年の風物詩にしていただきたいと思っています。まだまだ残暑厳しい今日この頃ですが、晩夏にふさわしいサギソウの写真を皆様に堪能していただけましたら幸いです。

カテゴリー: 日常のこと, 診療日誌 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です