海上自衛隊呉工廠を見学して

3月下旬に家族で広島に行った時のこと、呉に足を延ばしました。末っ子が自衛隊に非常に興味をもっていたので大和ミュージアムに連れていったついでに海上自衛隊も一緒に見ようということになりました。しかし見学は日曜日の場合は事前に予約手続きが必要で入館するためには本人が証明できるものが必要です。大人なら運転免許証で済みますが、子供の場合はそうそうありません。小学生以下なら不要ですが、それ以上は写真付学生証が必要です。外国ではテロ騒ぎで人命被害が出ているご時世ですから、しっかりと時間がかかってもセキュリティーチェックは不可欠でしょう。大和ミュージアム付近に車を止めて散策がてらに呉基地の方向に沿って歩いて行きました。10分程度で表玄関に到着したのですが、護衛艦が停泊している港はまだまだ先で道のりに沿っていけば到着しますと門番の自衛官に説明してもらってからさらに歩くこと30分くらいで港に到着しました。最初は行けども行けども目的地が見えませんでしたので、一本道にも関わらず道を間違えたのか?と不安になりました。しかし到着してみてその理由が納得です。自衛艦がずらっと6隻くらい港に並んで停泊していて潜水艦も停泊していました。1艦の全長がおよそ100-200mあります。それだけのデカイ艦隊の港ですから1本道の距離もあって当然です。すると横須賀基地などはもっと凄いのでしょう。

その玄関のセキュリティーチェックからさらに5分程度歩いて港に着きます。さすがに連休の中日だけあって200人以上の見学者でごった返していました。そこからは海上自衛官が丁寧に説明して護衛艦の甲板見学です。乗船前からの船も凄いですが、甲板からの眺めも爽快です。さすがに艦内には入れませんでしたが、一見の価値以上でした。現在国会では安保法が良い悪いだの尖閣諸島の防衛など日本でもたくさんの懸案が存在します。しかし自衛隊の隊員は国を守るという点において国民からみればとてもありがたい存在であることは否定する余地は全くありません。このような護衛艦で自らの危険を顧みずに国のために尽くしてくれている自衛隊の隊員の方々にあらためて感謝したいと思います。その後大和ミュージアムに行き息子は模型を食い入るように見ていましたが、私にとっては実物大の護衛艦の迫力に圧倒されてしまいましたのでこんなものかと今一歩でした。反対のコースを辿ればよかったのかもしれません。次に隣の退役した潜水艦の内部を見学しましたが、これは実物のためリアル感が漂っていて楽しめました。大和も当時の本物を見たら腰を抜かしたに違いないでしょう。

このように平和な日本ですからこれらの見学により凄いと感動するのですが、いざ本当に戦争になったらこのような実物は恐ろしいものと化すのでしょう。世界の国々では多くの紛争があり実働していて本当に幸せな世の中などはあり得ないのですが、それでもこのような抑止力がなくなる世界を望みたいものです。末っ子が卒業文集で自衛隊に入隊して日本を守ると書いていましたが、親としては少々複雑な思いもあるのも事実です。

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