久しぶりに家族揃ったお正月

お正月は久しぶりに家族皆が揃いました。昨年のハワイ旅行以来です。今春に高3になる長男は早々に寮に戻って行きましたが、年末年始のほんの5日間ですが全員集合です。家族と一緒に過ごす時間が年間でほとんどない現状ではとてもこの5日間は貴重です。今回の年末年始は遠出せずに行ったのは初詣くらいでゆっくりとしました。旅行に行けば現地での異次元空間を満喫できますが、帰ってから仕事モードに変換するのにかなりの時間が伴います。家族皆一緒にいても何もすることはないのですが、一緒に同じ空気を吸うということがとても重要なのだと思っています。会話も他愛ないものですが、それはそれでよいのです。長女は撮りためたビデオにくぎ付けで長男はスマホでピコピコやり放題。次男はPCの前でゲームとスカイプやりまくりという年末年始でした。親としては言いたいことは山ほどありますが、時が来れば言うつもりで今は言いません。今は小言を言うよりもっと大切な時間が必要だからです。しかし今年は長男の大学受験があるため春頃からはピリピリムードになる予定です。そのために今は思う所があっても我慢です。

今回、遠出をしなかった理由はもう一つあり、2年に1回程度の周南市の休日診療所の日直が当たっていたからです。過去にも大晦日や終戦記念日も日直を経験しましたが、今回は1月2日でしたので流石に忙しく働きました。毎年2日がピークで昼間のみで100人くらいは来院すると言われていました。結局は来院数が84人でしたが、束の間の昼食休憩を除いては息もつけぬほどの大盛況でした。正月早々仕事始めが例年より前倒しされて1月2日から戦闘モード変換させられました。以前の研修医時代にはほとんど正月は当直で家にいたことなどありませんでした。当直は下端から順番に割り当てられますから医師になって5-6年は毎年でした。その後に後輩ができると2年に1回くらいに減ってきました。勤務医時代は若さゆえそれはそれで当然と思っていましたが、歳をとるにつれてきつくなってきます。今でも地域のためにという大義名分で頑張っていますが、いつまでその気力が続くだろうかと心配になる歳になってきたのも事実です。

さてそれでは「今年はどんなモードで行こうか?」などと考えながら年賀状を見て番号順に並べ替えながら成人式を迎えます。しかし当選結果が出ても面倒くさく切手の交換はせずに時間が経過して夏の締め切り前になってあわてて郵便局に駆け込みます。また子供たちのいつもの冷たい視線を浴びながら毎年飲んだくれていましたが、今回は風邪を12月30日にひき結局飲む気力も削がれました。今年の正月は何もしない自由な時間とたわいもない平凡な会話でもその一瞬一瞬が貴重でした。以前からそのゆったりと流れる時間の大切さは他人様よりは十二分に理解してきたつもりですが、それでも尚もって不十分だと今感じています。時間は万人に平等に与えられています。そして2人で過ごす時間はついつい疎かにしてしまいがちですが、5人で過ごす時間はなおさら大切です。そんな短い5日間でしたが、自分にとっては十分な時間と英気をもらいました。

カテゴリー: 日常のこと パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です