「子供の教育を真剣に考える会」発足

先日、本日のタイトルである「子供の教育を真剣に考える会」を私的ながら発足させました。なぜこのような会が発足したかという経緯を簡単に説明します。私はあまり製薬会社の方とは利害関係が絡むため交流しないようにしています。最近は接待も非常に厳しくなり私が医師になった30年前とは雲泥の差です。そのような理由から18年前にこの新しい診療所をリニューアルオープンした時に製薬メーカーのMRさんとその会社の学術部門の方でペアを組み製薬会社対抗ディベート大会を年に2回程度開催していました。最初は大いに盛り上がり5年程度続けたのですが、マンネリ化してきたこととやはり売ってなんぼの世界ですのでどうしても利益誘導に繋がって本来の「相手と自分が切磋琢磨してお互いに賢くなる」というギブ&テイクが維持できなくなったことが原因でやめました。もう一つの大きな理由はやはり医師である自分が司会をして仕切らなければならないので、公平に判定をするには製薬会社のディベーター以上に私自身が勉強しなければならずに自分の負担がかなり増して限界に来ていたのも事実でした。そんなこんなで結局10年前にやめましてそれからは製薬会社の方がいらして薬のセールスはされるものの学問的に話す機会はなくなりました。そしてMRさんもサラリーマンですから転勤で交代していきますが、当時一緒に頑張ってきMRさんには転勤の際に「偉くなったらまた必ず来てください」と約束して今日に至ります。

当時の山口県の所長は広島の支店長に昇進され、課長だったMRさんは所長になって戻ってくる年代になってきました。今回当時一緒に勉強させてもらったMRさんと学術さんがいて10年ぶりに山口県の所長として当時の学術さんと一緒に挨拶に来られたのです。転勤されて10年ぶりの再会です。また同期の所長と部下のMRさんも連れて4人での来院となりました。あの頃のように薬に関して勉強するパワーが今の自分にないことは自分でよく理解していますので、寧ろ私の方が今回の再会には躊躇していました。いざ会えばお久しぶりと会話が弾んでいくのですが、なにせ少し引き気味の私ですので相手の出方を伺いながら「あの頃はお互いにがんばりましたね」とたわいもない無難な会話で時間が過ぎていきます。「なんとなくやばいな」という気持ちがもたげてきたので正直に「自分も歳もくってこの10年の優先順位としては仕事と同等に受験に伴う子育ても最重要課題で突っ走ってきたという旨を話しました。私はいつも迷った時は正攻法でぶつかるようにしてそれで散れば仕方なしと思っています。すると10年来のMRさんで今は山口の所長となり偉くなっていますが、実は単身赴任で子供さんが近畿の中学受験予定の小学6年生とのこと。私は受験関連にはかなり詳しいので、近畿の受験校や塾までドンピシャ当たりです。すると隣の所長さんが「実はうちは千葉の高校受験で」と切り出され、学術さんは大学受験を終えた子供さんでしたが昔の苦労話になりました。そのご縁で意気投合して仕事上の利害関係とは全く関係のない「子供の教育を真剣に考える会」が発足して8月に第1回会合です。

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