今年のお正月の秘めたる思い

新年早々、まともに家族が勢揃いしたのは13日でした。長男はセンター試験目前ですので致し方ありませんが、長女も第二週から後期試験が待ち受けていますので4日に帰京しました。次男は少し遅くこの連休明けには帰寮します。そして帰寮翌日には組分進級試験が待ち構えていますが、今回の休み明けの試験は通常の試験とは異なり中3の進級に関して成績上位クラスとそれ以外に振り分ける試験なのです。詳細は後日に再度お話しするつもりですが、まずその関門をクリアすることが私のこのお正月休みの最大のミッションでした。年末年始の仕事の休みを利用して再び時給2000円の家庭教師に変身です。我が子をずっと見てきていますので欠点や長所はわかっています。他人の子供ならどうやって伸ばせるかも理解しているつもりです。唯一の弱点は親子という情が絡むことです。しかしそれだけは永遠に解決不可能です。隣で数年前まで親心を相当悩ませた長男が涼しげにセンター試験の勉強をしながら言います。「いずれ時期が来たら変われるよ。もしそれで変われなかったらそれはその人の限界!」その通りなのです。私も第三者なら同じことを言うと思います。ただし今回は親子だからそう言えないだけなのです。しかし冷酷にそう言われたら反論できません。その意味では問題児の長男も一端に成長したのでしょう。それは喜ぶべきことなのですが、何せセンター試験直前ですのでいらぬ事は発言しないように親としてもピリピリムードはマックスです。

初詣は今年の成功気願成就で学問の神様の菅原道真公が奉られた防府天満宮までたどり着けずに地元の山崎八幡宮で済ませました。これも溺れる者は藁をもすがるという諺にほかなりません。あと約1週間で天国か地獄かを決める天下分け目の決戦を控えた親子の率直な気持ちです。このような経験は長女の中学受験を控えた10年前から何度も経験してきてまた同じ数だけ挫折も味わってきました。しかし今回の賭ける思いは特別なのです。なぜなら今までに自分の人生の一部を削りながら頑張ってきた時間も残り数年を残すだけとなり、自分にとっての集大成に突入しているのです。将来いつの日かこのブログを子供たちが読んでくれればいいなとわずかな期待を抱いて書いているのですが、読んでほしいとは子供たちには伝えていません。何かの拍子に「親バカがこんな事思っていたのだ」と気づいてくれればいいなという思いだけです。

仕事始めと同時に我が家もそれぞれの民族大移動で昨日までは賑やかだった家が急に静かになりました。予想していた事とはいえやはり残った者からすれば再び寂しい環境となってしまいました。しかしものは考えようです。家族のそれぞれが大きな目標や夢に向かってチャレンジする出発なので、親としてその夢に向かって前に進む子供たちの姿を見ることが他の何よりも貴重で価値あることなのです。自分も過去にたくさんの失敗を重ねて成長してきました。だから「失敗は成功への出発で、七転び八起きで諦めなければ失敗はない」と彼らに言い続けていきたいと思っています。

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