センター試験について物申す

試験にもいろいろあって自分の人生を狂わす試験だってあります。試験が悪いのではなくそれを乗り越えることができなかった自分の方に非があります。学校の定期試験などは推薦入試の評点には響きますが、まだどうってことありません。一方で入学試験はその人のこれからの人生を大きく左右します。50歳を過ぎて20歳の頃を振り返るとまた違った見方ができるのですが、決して私が20歳に戻ることはできません。特に大学受験をする場合皆が受験するとは限りませんが、多くの受験生が一度はセンター試験について考えるでしょう。人生は一度きりしかありませんが、センター試験は何回でも本人さえよければチャレンジできます。長女も結局3回受験したわけで長男も今回の初挑戦でどうなるかはわかりませんが、来年も再チャレンジは可能です。しかし制度自体はその時代によってコロコロと文科省の役人や大学の教授などの有識者が話し合って変更していきます。少子化など日本のお家事情のため変更自体は仕方ないことですが、朝令暮改のようにコロコロと変更しすぎるのはよくありません。数年先の次男が受験する頃には大改革があるようですが、その前後の受験生はたまったものではありません。学校や予備校はそれに備えて準備万端で臨むはずですが、学校関係者もそれに合わせて準備をするのに数年という月日を費やさなければなりません。また受験生はその時の気持ちや体調だけでも大きく点数は変わってしまい、行きたい学校から行ける学校に変更を余儀なくされます。金銭面での不安がなければ翌年再チャレンジもできますが、家庭の事情で泣く泣く進路変更する受験生もかなりいると思います。だから一人の親としてそのような後悔を子供がしないようにするためにこの10年間走り続けて準備してきたのです。「親の心子知らず」と言いますが、それはそれでよいのです。一方で私の年老いた両親に私がいろいろと文句を言って気を揉ますことが多いのですが、それをやめるつもりも毛頭ありません。年老いても親は親で子供がどんなに歳を取ろうとも一言は言いたくなるものです。長男があからさまに私に向かって「うるさいなあ」という顔を見ると、それがそのまま「年老いた爺婆に私も同じような顔をしているのだろうなあ」と跳ね返ってきて心苦しい思いになることもあります。

さて今年のセンター試験は例年通りのレベルでしたが、長男は苦労したようで自己採点の結果は思ったほどよくなかったようです。これで国立大の2次試験予定校の変更や私立大学の受験校の日程などが大幅に変わってきます。これも学校や予備校があらかじめ設定した自己採点点数で「センター85%以上だったらGO!一方で80%以下なら当たって砕けろ!玉砕!」となっていますので受験校の選定で薄々センターが何割取れたかはわかります。親としてはいつもながら子供に冷や冷やさせられていますが、私が受験するのではありませんので「後は野となれ山となれ」で金策面での悩みが増えていきます。それでも人生を決める試験ですので再チャレンジもありで、歳をとってからの後悔だけはさせたくありません。

カテゴリー: 日常のこと パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です