もう3月も終わりです

今年の1月、2月は寒い日が多かったように思えます。しかし寒さ以上に燃える戦いがあり個人的には寒さをあまり感じませんでした。人間誰しも必死になっているときは暑さや寒さを感じる余裕もなく時間が過ぎていきます。しかしその戦いが終わってふと我に返ると一気に季節感が進みます。もう桜が巷では咲き始めていますが、今年の冬はブラックホールのように抜け落ちていきなり春風が吹いてきました。3月になってから長男は自宅でゴロゴロしていますが、受験校の合不合格が出るまでは気が気ではなく、出てしまったら一気に予備校はどこがよいものかと悩まされました。いろいろな葛藤の2か月間で現在があります。特にセンター試験から後期試験までの6週間はとても長く感じられました。この時期は一番寒い時期で普通の年ならば朝起床するのもつらい時期なのですが、受験の年に限っては朝起きて顔を洗う時の水の冷たさをあまり感じません。非科学的と自分でも思うのですが、張り詰めた極限の緊張感の中では交感神経が緊張してアドレナリンが出まくり毛穴が開いて体温調節をしているのでしょう。だから寒さを感じる感覚器官が今は寒いのだけど脳が誤作動を起こして暑いと思わせて気持ちを熱く感じる状況にしているのかもしれません。結局その熱い思いも今年は通じず1年間の予備校通いとなってしまった長男ですが、それはそれで長い人生の一コマから見れば学生という自由気ままな期間が1年増えると思えば私からすればお金は余分にかかりますが羨ましい限りです。

この3か月間は子供の事でいろいろ考えましたが、それ以外にも親の事や今後の診療所の事業継承などもじっくり考えました。現在の診療所の院長は名義ではまだ私ではなく父親です。しかし今年で90歳になって少し頭は鈍り歩くのもおぼつかなくなりましたのでそろそろ名義上でも引退しなければなりません。その手続きも保健所や厚生局などに出向いて閉院と開院を同時にしなければなりませんので書類書きだけでもかなり大変です。現在その手続きの準備中ですが、書類上の手続きだけで外見は全く変わりませんので皆さんにご迷惑をおかけすることは全くありません。しかし名義上でも自分が院長になるということは私自身の気持ちではとても大きなことです。更に気を引き締めていかなければなりません。また4月には2年ごとの恒例の保険診療報酬の改定があります。最近はコンピューター化されてソフト変更をするだけであまり労を要さなくなりましたが、新しい診療報酬の算定方法や項目を追加しなければならなくなり最初の12ヶ月は混乱が生じることがあります。なんかそんなことを考えると春なのに憂鬱になってくるのですが、逃げるわけにもいきませんのでやるしかありません。

今一番感じていることは、長男の受験が1年延びて半分負け惜しみに聞こえるかもしれませんが、お金を払って1年間の子育ての時間を購入して更に受験というハラハラドキドキ感を再び味わわせてもらえるのだということです。また自分の知らない浪人生活を長男が体験出来て長い目でみたら必ずプラスになると信じて新年度を迎えたいと思います。

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