守る約束と反故にする約束

久しぶりに友人とばったり出会って「久しぶり!今度飲みに行こうよ!」というのも大きな意味では約束になりますが、本当に約束が守られるかというと社交場のリップサービスでお互いに約束とは思っていないことも多いです。また「来週までには必ず資料を提出せよ」と上司から強い口調での命令は優先順位が一番の約束となります。そして子供と週末遊びに行くと約束していたお父さんは泣く泣く子供に「約束を破ってゴメン」と謝って約束は守れなかったことになってしまいます。家庭内や職場でも約束は至る所で発生しています。家庭内や職場の中での約束は世界を眺めてみてもどこの国でも約束は守るのが当然という意識は各国共通です。

それでは国家レベルに目を移してみましょう。一般的に日本人は昔から一旦約束をすると意地でも守り抜く傾向が強いように思えます。それは武士道から来ているせいでしょうか?一方で騎士道からの流れの欧米人は約束をするけれども途中で反故にしてしまうことが多いように思っているのは私だけでしょか?例えば国連への加盟国金に関して日本は金払いがよいのですが、欧米各国は各国の負担割合は決まっているのにゴネます。TPPに関しても米国が言い出しっぺで日本を巻き込んできたのに政権が変わると掌を返したように自ら逃げていきます。ルールにのっとった脱退ですから日本として文句を言うのもおかしいのですが、何となく違和感を覚えます。温暖化対策のパリ協定からの米国脱退は流石にあの約束を守らない中国の国家首席でさえも困惑の顔を浮かべていました。一方で北朝鮮の核問題では米中の約束はなかなか中国が守ろうとしませんし、韓国の慰安婦問題は紆余曲折後に両国の政府の間で約束をして金銭まで日本から拠出したにも関わらず、韓国はその約束を反故にして「金は返せばいい」とアホなことを言っています。拉致問題は究極の日朝の約束を反故して北朝鮮は無視し続けている状況です。このように個人間では約束を守らないと相手の信用がなくなり社会で生きていけなくなりますが、国家間では約束を守らなくても経済制裁されてもどうにか細々と生き延びることが可能のようです。

最終的に「自国がよければそれでよい」という保護主義となりその先頭を走っているのが米国であり、追従して中国や韓国、北朝鮮が追っかけています。どこの国でも子供に対する教育では「嘘をつくな、約束は守れ」と親や教師が口を酸っぱくして教えているはずなのにいつの間にかいい大人になると嘘をついて約束を守らなくなります。他国の批判ばかりしましたが、日本でも最近同じような風潮が顕著になってきているように思えてなりません。なぜか?と考えるのですが、現時点で的確な答えはもっていません。しかし一つだけ言えることはいい加減に育てられた人間は絶対に嘘はつくし約束は守りません。厳しく育てられて嘘もつかないし約束を守る人間であっても環境によって変わることなんてすぐにできます。最後はどれだけ自分若しくは自国を律するかです。幸福の国ブータンの詳細は知りませんが、きっと世界一嘘をつかないで約束を守る国ではないかと思います。

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