早咲き桜咲く!

先週で国立大学の前期試験も終わりました。今週から合格発表が始まります。私立大学は一足先にほぼ合格発表が終了して、一部の私立と国立の後期試験を残して今年の受験戦争も桜のつぼみが膨らんで開花する頃には全て終了します。この1年は長男にとっても私にとっても長い道のりでした。思い出せば昨年の2月中旬にはセンター撃沈されて私立大学も全て一次試験不合格となり、一部の後期試験に一縷の望みを託すものの同時に日帰りで長男と一緒に東京の予備校見学と相談に行きました。当日は快晴で新幹線の車窓から富士山の雪が今年と違って綺麗に見えたのは今でもはっきり覚えています。その時の気持ちを決して忘れないようにと自宅のPCにその写真を背景画面にしてこの1年間ずっと見つめてきました。今もその画面をバックにこの文章を書いています。

昨年田舎者の長男を予備校に行かせるのに最初は広島か博多と決めていました。何かあればすぐに新幹線で会いに行ける距離というのが最も大きな理由でした。勿論、寮で自宅通学ではありませんので実際には自分の仕事や予備校の時間的制約から簡単に「いざ、今から」とは行けないのはわかっています。「気持ちと実際の距離のギャップ」があまり乖離してなかったのです。長女は小倉の予備校に行き1年間で1回ほど1週間のリフレッシュ帰省がありましたが、それを除くと進路指導の面談を含めて23回程度しか小倉には行きませんでした。結局は「気持ちと実際の距離のギャップ」は最初に思っていたほど重要な因子ではなかったのですが、当時はその事実に気づきませんでした。しかし今回は「長男と私の予備校に対する基本的な考え方のギャップ」があり、その相違を埋めることの方が「気持ちと実際の距離のギャップ」よりも困難でした。そのため昨年の今頃は受験中の長男とそのギャップを埋めるべく何回も電話で話しました。当然、長男は広島の高校寮にも関わらず何回も会えませんでした。そのギャップの最終的な答えは「気持ちと実際の距離のギャップの乖離」はあくまでも個人の感覚的なものであり実際とは異なるという結論に達したのです。そこまで答えが出ればあとは簡単です。日本中のどこの予備校にでも行けるわけです。すると「長男と私との譲れない部分と妥協できる部分」をしっかりと洗い出して東京の予備校の寮でも良いという最終結論に到達しましたので日帰りで東京に行き予備校見学と面談をして即決しました。東京は都会だからという理由は現在のSNSでは日本どこでも一緒ですし、繁華街なら広島や博多にもあります。結局は「本人が納得してどれだけ自分の夢を追いかけることができる環境」を提供できるかであり、「気持ちと実際の距離のギャップ」はあまり関係なかったのです。これはとても大きな収穫でした。また「都会は物価や家賃が高いから」と言われてそれは最もですが、最適の環境で最短で目的地に到着することの方が翌年に再び浪人してしまうくらいなら自ずと答えは出てきます。

2019216日の午前11時に早桜が咲きました。一瞬、全身の力が抜けました。しかしまだソメイヨシノが満開になるまでにはもう少し時間がかかりそうです。

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