次男のほろ苦いロードバイクデビュー戦

昨年の夏、広島から愛媛までの3日間の自転車旅行を中学の同級生と敢行した我が家の次男ですが、その後は月に2回程度は週末に自宅に帰ってきては自転車に乗って練習をしています。次男がこれほどまでに自ら進んで熱中した趣味やスポーツはかつてありませんでした。熱中できるほどの趣味を持つことは素晴らしい事だと思います。そして小学校時代の地元の同級生を誘って朝6時頃から約1時間のロードに出てこの周囲を周ってトレーニングしています。春休みにはその友人と日帰りで津和野に往復すると言っています。距離的には初心者の日帰り津和野往復は少しきついのではないかと老婆心ながら思っていますが、本人の出鼻をくじくのもよくないので黙っています。

2月の初旬に次男が戻ってきた時にやたらPCに向かってゴソゴソしています。何をしているのやらとPCを覗くと310日の日曜日に東広島でサイクルロードチャレンジカップがあり、その大会にエントリーをするためでした。最初はどんな大会?と思いましたが、自転車のロードレース大会でした。広島空港の周囲に中央森林公園という広い公園があり、1周約12kmのサイクリングコースがあるそうです。そこで今年が第24回目の由緒ある大会のようです。全日本のアマチュアの自転車競技者の公認の大会で、次男のように初心者でもエントリーさえすれば、初心者コースもあり小学生部門もあるそうです。その大会にエントリーする際には未成年ですので親の承諾が必要ですし、広島ですので車で往復して連れて行かなければなりません。当初はかみさんと3人で行く予定でしたが、長男の東京の予備校寮の退寮と引っ越しが急遽入りましたので、私と次男と次男の愛車での車旅行となりました。全くと言っていいほど私は自転車競技と広島の地の利は無知ですので、朝一番に行く自信がなく広島空港横のホテルに前泊としました。前夜は空港レストランで地元の有名なお好み焼きを食べて後はビールと地酒の賀茂鶴を買ってホテルで一人飲みをしてグッスリです。翌朝は朝6時から7時半までが当日のコースで試走できるとあって競技は午後からでしたが、朝一に行って場所取りも兼ねて小雨の中出かけていきました。次男は雨に濡れてびしょ濡れになりながらも大会のコース12kmを試走してその後ホテルに戻って休憩です。そして雨が段々強まる中での午後の初心者クラスのスタートです。小雨と風で体感温度はかなり低く感じられ、親からすれば無事に終わるようにと祈るばかりです。

スタートラインの最後方からビリでいいからゆっくりと転倒しないようにと指示を出してのスタートです。20分後に先頭がゴールしますが、5分経過して待てども次男の姿が一向に見えません。なんと途中で転倒してお腹を軽く打撲したようで棄権して救護車で帰ってきました。親も本人もこの最悪のデビュー戦は一生忘れないでしょう。それよりも本当に怪我は大丈夫かどうかの方が気になり翌朝までは気が気ではありませんでした。かわいい子には旅をさせよですが、なかなか両手を振って旅に出すのは大変です。

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