コロナ第五弾、いよいよ臨戦モードへ

4月4日夜にとうとう下松市で新型コロナ感染者が診断されてこの周南地区も他人事ではなくなりました。その後感染者が濃厚接触者を中心に複数出ましたが、保健所が足取りを追跡できる範囲でしたのでまだましです。東京のように追跡できないケースが8割になるとどうしようもできなくなり、緊急事態宣言を出して自粛要請をしなければならなくなります。この周南地区にも見えざる敵が徐々に侵入してきていることに間違いありません。当院にも疑わしい患者さんが来院されますが、診察時間を分けて他の患者さんとの接触を限りなく少なくなるように努力しています。今後東京のようにコロナの患者さんが増えてくればそのような取り組みも不可能になります。2か月前の武漢が今の東京、そして2か月後の地方が今の東京になっている可能性も高いと思われます。結局のところ東京の8割自粛要請の結果が4月下旬には出ますが、地方への拡散状況はその結果次第になります。他人頼みになりますが、都会の自粛要請に期待するしかありません。また現在の東京の医療の状況が我々地方の医療現場にとってお手本になることも間違いありませんので、毎日ニュースやネットで刻一刻と変化していく状況を「もし自分ならどうすればよいか?」ということをしっかりと考えながら日々の仕事をこなしています。

このような非常事態の時にはその時々のトップの器が状況を一変させます。北海道知事の機敏な行動と決断は素晴らしかったと思います。一方で器の小さなトップはネットでもコテンパンにやられます。特に今回の知事の評価をネットで見ましたが、「吉村、寝ろ」「井戸、起きろ」「大村、寝てろ」は本当に県民や府民が首長の行動を見ていることを思い知らされます。やはり非常時ほどその首長の器の大きさに地方行政は左右されるということでしょう。この1か月の結果によって「小池・・・?」「安倍・・・?」とネットで評価されるでしょうが、現在の休業自粛要請を補償とセットで作れなかった国会や多大な権力を持つ都知事がコロナ制圧にどこまで結果を出せたかで評価が大きく変わってきます。そして今後の日本の政治の枠組みまで変えるかもしれません。またそれは山口県、そして周南市という小さな枠組みの中でもトップの行動を我々はしっかりと見ていかなければなりません。同時に不用な行動をしないように一人一人が自粛して自分の為にすることが結局は社会の為にもなっていると言う事を自覚しなければなりません。

通常ならゴールデンウィークの直前で世の中は賑わいをみせますが、今年は全く違う様相です。4月初旬に毎年のことながら自宅前の小学校の桜が満開でしたのでその写真を掲載します。そして来年の桜は今年以上に美しく咲き誇ってくれるでしょう。こういう最悪の状況になって初めて平穏無事な世の中がどれほど幸せなのかを再認識させられます。平穏無事な世の中に戻ればもっと自分や家族の幸せを考えて大切な時間を生きなければいけないと思いますが、人間は弱く忘れやすい生物ですので平穏になるとつい昔の事を忘れてしまいます。今回はできるだけ長くこの経験を忘れないようにしなければなりません。

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