今年のインフルエンザ予防接種と健診

今年もインフルエンザの予防接種が10月から開始されます。しかし新型コロナの第二波の影響で今月末から早めに接種開始を予定しています。今接種すると来年の3月まで持続しないのではという不安もありますが、過去には1か月の間隔をあけて大人も2回接種する時期もありました。しかしその効果と負担の関係で10歳以上は1回接種に統一されて早10年になります。この新型コロナ騒動の最中では9月に1回接種して1月に2回目の接種もありではないかとこれはあくまでも個人的な見解で実際にするかどうかは別問題です。一人に2回接種すればそれだけワクチンが不足する可能性がありますのであくまでも1月の時点で使用せずに廃棄になるくらいならそれもありかと思うのです。一方で前のめりになっている新型コロナワクチンも来年早々には優先順位を決めて接種開始の可能性もありそちらのタイミングも重要です。識者の意見では今年のインフルエンザは手洗い、マスクの徹底でかなり減少したとのことでした。裏を返せば昨年までのインフルエンザ予防対策は「言うは易く行うは難し」を体感表現していたのかもしれません。個人的にも今冬ほど手洗いを徹底した年はありません。以前からそれなりに注意していましたが、今冬と比較すると比較になりません。そのため来冬のインフルエンザも3蜜を避けて感染予防を徹底すればもしかしたら小流行で終わるかもしれません。そうなればいいなということで「たら・れば」は当てにはなりません。いずれにせよ2021年の冬のコロナ&インフル感染症流行は最大の難関でしっかりと準備しなければいけません。

次に健診の話題です。通常の春健診は5月から6月で秋健診は10月から11月ですが、今年は5月が自粛月でしたので6月から慌てて7月までに終わらせました。次は10月からですが、第二波、第三波の可能性もあり早めに9月から準備するように各会社に伝えています。一方で毎年5月から6月の学校健診は全て秋に延期になりました。学校関係者は10月から11月の希望ですが、感染の状況によっては再延期の可能性もあります。教育委員会は感染の流行のことを考えているのか甚だ疑問で、そのようなアドバイスをするブレインが行政には不在なのかもしれません。しかし個人的に主張してもきりがありませんので10月から11月に新型コロナで社会混乱が起きていないことを信じたいと思います。患者さんの中にも「会社から受けろと言われて健診に来た」とインフルエンザ大流行の時期に来院される方が結構いらっしゃいます。はっきり言って健常人が健診でインフル感染するリスクが非常に高いのでその時期は外すべきですが、素人にはわからないのかもしれません。私は事務スタッフにそのような電話依頼があればその旨を伝えるようにさせていますが、世の中ではそのような常識は蔓延してないのでしょう。そのような周知も医療行政がしていかなければなりません。いずれにせよ今冬のインフル&コロナ感染症流行に備えてできることは早く手を打って終わらせておくことが大切です。自然災害同様に備えあれば患いなしで準備しておかなければなりません。

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