最近のコロナ新規感染者数の増加数にはウンザリ

毎日毎日都道府県別の新規コロナ感染者数がニュースの一番に取り上げられます。そして「東京で何人出た」とか「大阪では何人で最高です」などとワンパターン化して視聴者側もウンザリしているように見えます。ニュースは真実を正確に早く伝える事をモットーとしていますのでそれを忠実に守ることはメディアにとって大切な事です。またデータやグラフは基準を統一しなければ意味がありません。いきなり基準を変えて評価をしても過去との比較ができなければそのデータの意味する普遍の真実を解き明かすことはできないからです。しかしワンパタ化したメディアも毎日一辺倒の新規患者数の羅列ではまずいのではないかとようやく気付いて最近の報道では数字を取り上げる回数が減ってきました。それは国民自体がその数字に慣れっこになったのも要因の一つです。本当に知りたいのは東京のPCR検査数と陽性者数とその内訳で無症状と軽症者数と重症者数と死亡者数、病院のひっ迫度である重症者数のベッド占有率などではないでしょうか。多分そのようなデータを毎日集計して東京都が発表するのは大変だと思いますが、多分データとしては存在するはずで、それを週ごとにまとめて比較したデータをお昼の2時間枠のワイドショーで出して専門家がコメントしていただければ素人でも先行きがヤバイのか大丈夫なのかを判断でき、個別にGo toか自粛かを判断する材料になると思います。ただ新規患者数が最高を記録したというだけのニュースでは国民に不安を煽るだけであまり意味がありません。それに反応するかのようにネットでも「その恐ろしい数字にもかかわらず緊急事態宣言をなぜ出さないのか?」といった投稿だけが増えてそれが更に増幅されてネット世論調査で9割賛成という事態になるのです。行政やメディアは正確なデータとその数値から読み取れる意味とそれによる現在の政治的判断や医学的判断をしっかりと国民に伝えなければいけません。とっくにそのような報道にならなければいけない時期なのにどこも報道しません。報道するデータが公表されないのなら行政に公表するように主張すべきです。

数字はマジックで同じ数字でも恣意的に世論を誘導することは可能です。医学雑誌に掲載されるデータでもその解釈の仕方が真反対と言う事がよくあります。誰が読んでも「それって、反対じゃね?」という医学的結論が導かれて時にはそれが有名な雑誌に掲載されます。しかしそれは一つの議論の口火を切っただけでその後に怒涛の如くその反論意見が掲載されて数年経過すると落ち着くところに議論も着地します。その意味ではある程度反論意見を誘導して議論を盛り上げる事が必要な時もあります。しかし現在のコロナ報道ではそのような反論するほどのデータをメディアが出さないのか行政が見せないのかはわかりません。いずれにせよそのような状況下でGo toについて良いか悪いかを判断しろと言われれば新規患者の絶対数と死亡者数と東京の数だけで評価せざるを得なくなり国民一人一人にまともな判断はできません。その結果世論の9割が反対となるのです。その点に関して行政やメディアは大いに反省すべきで明日からでも変えてほしいものです。

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