ワクチン転じて福となす~結~

さてワクチン接種開始となりますが予約を含めてなかなかスムーズにいきません。いかんせん全てが初めての経験ですので仕方ないと思いますが、その時々の色々な場面での行動や言動がその人となりを映し出す鏡のように見えるのは私だけでしょうか?それでは今回が最終章になります。

5月からは集団と個別接種予約が市民から市に電話とネットでの予約受付が始まりましたが、個人診療所で予約受付をすると診療自体に支障が出るために最初から行政のみでの予約受付としました。案の定、患者さんからは市の電話が繋がらないと診療所に苦情が寄せられます。本音では「そんなことを言われたってどうしようもできないよ」と言い返したくなりますが、「それは大変ですね」と流すしかありません。行政にも「しっかりしてよ!」と言いたくなりますが、行政は行政で国からは丸投げされて市民からはサンドバック状態ですので気持ちもわからないでもありません。それでも建前では「しっかりとしてください」としか言うしかありません。個別接種でもう一つの問題はかかりつけ医についてでした。それはどこまでをかかりつけ医と定義するかで行政と医師と被接種者で温度差があります。それを被接種者に周知しようとしても事実上困難です。またそれを行政に苦情を言っても仕方ないので、そのあたりは大人の対応をするしかないと思います。

最近になってファイザーのワクチンが冷蔵庫保存1ヶ月可能な事、12歳以上は米国で接種可能になったこと、モデルナとアストラゼネカのワクチンが承認されたこと、国主体で自衛隊による大規模接種が大都市で始まったことなど明るい材料が多く出てきました。ワクチン接種に関して第一弾は夏までの高齢者接種です。その後今年いっぱいまでが大きな山場となりますがこれからも行政と医師会の橋渡しをして前向きに走りながら考えていきたいと思っています。

結;コロナと共に    

来年の今頃には「去年は大変だったね」とサンルートで医師会総会の懇親会で飲みながらマスクなしで喋ってみたいものです。現在はそんな小さな夢も叶わない状況です。まだまだこれからいろいろな問題が出てくると思いますが、全医師会員の皆様にご協力いただければ幸いです。

初めて医師会からの依頼で会報に掲載させていただきましたが、いつもブログを書いていますので依頼は全く苦になりませんでした。ただし私は堅苦しい文章が大の苦手ですのでいつものスタイルで書きました。読み手も好みがありますので次回また依頼が来るかどうかは不明です。

カテゴリー: 未分類 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です