Tokyo2020開幕

いよいよ57年ぶりの東京五輪開幕です。しかしこの1年間はパンデミックで様々な事を経験してきました。開幕直前でも過去の不適切発言で関係者の解任や辞任が続き、同時に最大のデルタ株の波が東京を襲っています。全ての大波小波に対処していかなければならない関係機関の方のご苦労に感謝しなければなりません。開催自体にも賛否両論がありましたが、それでもいざ始まってしまえば気持ちも少しは華やいできます。一方で直前までの開催に否定的な考えも今回は非常に大切です。仮にTokyo2020が成功したとしてもそれまでの一連の評価をしっかりと今秋の清き1票に反映させなければなりません。そしていつまでも開催に否定的な考えを固持し続けても仕方ありませんので、今回は開幕という肯定的な前向きな考えで進めていきます。

私が生まれたのは1964年東京五輪の年です。その当時は残っているテレビ映像のみでしか知ることはできませんが、戦後復興の象徴と言っても過言ではありません。一方で今回のTokyo2020は新しい枠組みとして新たな脅威との戦いと様々な多様性を受け入れる共生としての象徴五輪と言う事ができるかもしれません。アスリートは100年経っても記録をコンマ1秒縮めるためだけに人生を賭けて競技会場にやって来ます。とてもシンプルで美しいものです。この世の中は50年でとても変わりました。特にこの20年でとても変化しました。自分が歳をとったために世の流れについていけなくなってきたのか?それとも自分のゆっくりとした成長よりも世の変化が速すぎるのかもしれません。それでもスポーツ選手は並々ならぬ努力で1点の重みを大切にして相手と競います。その意味ではスポーツに国境はないし差別や偏見もないはずです。対人との対戦競技であろうが個人種目でのタイムを競うのであっても、最後は純粋に自分を信じて自分と向き合って今までやってきたことを素直に表現した勇者のみに勝利の女神が微笑みます。

この半年間、五輪開催について賛否両論で個人的にもどちらに転んでも仕方ないと思っていましたが、最後の最後は政府が押し切りましたので、いくら開催に反対しても日本国としてやるとなればどうにか感染拡大を最小限に食い止めるしかありません。また開会式当日の昼過ぎにテレビでブルーインパルスが東京の空に五輪マークを描くのを見ると流石に今回の異例ずくめのオリンピックでも開催する意義も見出さなければならないのかもしれません。そしてTokyo2020が終了してから今回の一連の政府や組織委員会の対応をしっかりと検証することも忘れてはいけません。終わりよければ全てよしでは今回はいけないと思います。その夜の開会式での最終聖火ランナーは大坂なおみ選手でした。誰が適任だったかという議論ではなく、今回最後に走った選手が最適任者なのです。ずっと今日まで遠い存在でしかなかったTokyo2020が、当日急に自分の目の前に降りてきたような感じという表現が現在の率直な気持ちです。この2週間はコロナの感染者数と金メダルの数に一喜一憂しながら、純粋な気持ちでアスリートにテレビから声援を送りたいと思います。

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