夏休みこそ受験の天王山

ゴールデンウィークは受験の天王丘と書きました。そしてとうとう本当の天王山がやってきました。高3の場合は課外授業などが目白押しで帰省するのはお盆前後の1週間がやっとですので、当初は短期集中5日間の天王山の予定でした。しかし新型コロナワクチン接種で7月中に2回の帰省を余儀なくされました。そして次男の受験日が学校の大半の生徒よりも2か月以上早いこともあり、なかなか他の生徒と足並みを揃えて勉強しても効果が上がらない事も当初からわかっていました。うちの子のお受験偏差値脳が高ければ何も悩まずにほったらかしにするのですが、そうはいきません。因みに「お受験偏差値脳」とは日本の種々の受験に対するおつむの適応能力を数値化したものと定義しています。生きていく上での適応能力や対人のコミュニケーション能力を表す数値ではありません。親バカが言うのもなんですが、もし地球滅亡1日前なら他の兄弟よりも次男が一番生きる術をもっているのではないかと思っています。あくまでも期待も込めてではありますが。そのような尻に火がついている状況の次男ですので、7月下旬の2回目のコロナワクチン接種のために帰省したまま実家で天王山突入と相成りました。

現在、私の頭の中には慣れない物理と化学の記号があふれ出しそうな状況です。数学は今春からずっと寮とZoomで毎日コツコツと二人三脚でやってきましたので今回は二の次です。勿論、英語と数学が受験の肝であるのは当然ですが、それは一朝一夕の3週間程度ではものにはなりません。一方で理科はそれだけの時間があればかなりお受験偏差値を上げることも可能なのです。というわけで7月下旬からお盆過ぎまでは物理と化学三昧となりました。過去5年の試験問題を研究すると推薦問題から一般入試問題まで見るだけでもかなりの分量があります。自分がある程度内容を把握していないとその問題のレベルもわかりませんので以前から一通りの物理と化学の教科書や参考書を読んでいました。しかし数学と異なり自然科学では特にイメージを大切にしないと物理と化学は理解できません。そのために教科書を1回読み終えた時はただ文字を追っただけという感じでした。3回読み終えるとやっと書かれている内容や行間が理解できるようになり、試験の出題者の気持ちがわかってきました。あくまでも60歳に近い人生経験を経た者が3回読んでその域に達することができるのです。次男の場合はお受験偏差値が低い分5回繰り返す必要があると思いますが、そこまで理科に時間を割くことは不可能です。それなれば老獪な大人が過去問を研究して出題者が意図している2022年度の問題の山を張らなければならなくなります。そして次男と一緒に勉強しながらこの内容は出題されたら捨て問でここだけは取らなければ不合格という風にかなり大胆にカットして3週間で終わらせました。

今回の天王山は理科の山張りに終始しましたが、興味をもって勉強すれば自然科学は数学以上に面白い学問であることを再認識しました。受験とは関係なしに4回目を読めばもっと自然科学に対して興味を深めることができると思います。

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