被害妄想

自分は健常者と思っていますが、年に数回程度極度な精神状態に陥ることがあります。仕事や人間関係そして身内の事など予想もしなかったでき事が突然起こると呼吸や心臓の鼓動は極端に大きくなって一瞬の間だけ時間が止まってしまいます。そして夏でもないのに喉がカラカラになります。体中の神経細胞が脳からの指令により戦闘モードに突入してアドレナリンがガンガン放出状態です。少し遅れて脳がフル稼働をして現在の状況整理と今後に起こりうる色々な可能性を考え始めます。それから色々な仮定を想定して「もしこう起こったらどう対処する?」と考え精神的に追い詰められていきます。頭の中は最悪を仮定した状況が出ては消えて、その事象がグルグルと繰り返し続けます。あたかもハムスターが回転車を走っているようで決して結論は出ません。そのような精神状態に追い詰められると「自分が少し変になって狂っているのではないか?」とか、まだ起こってもいない未来の敵から攻撃されるかの如く被害妄想に陥ってしまいます。そのような精神状態が1日中続きます。一晩寝て翌朝起きた時にはスッキリ忘れて気持ち良い朝の事も多いのですが、年に数回程度は翌日も尾を引いて数日間は嫌な気分が続くこともあります。結果的にはそのような最悪の状況に実際に追い込まれることはないのですが、「もし追い込まれたら?」という不安が自分の中で先頭をきって走っていますのでなかなか抜け出すことができません。抜け出せるのはおよそ1週間くらいでしょうか。その後は被害妄想もなくなり通常の精神状態に戻ります。以前、ある本に「不安の9割は幻想に過ぎない」と書かれていて、私にとっては不安時の格言なのですが、「必ず今回も9割の方だ」と自身に繰り返し言い聞かせます。しかし言い聞かせているうちはまだドツボから抜け出せません。

今回久しぶりにそのような自身の不安の極限状態に追い込まれました。他人から見れば極限状態の内容を聞いても「そんなこと、全然大したことない」と一蹴されてしまうことがほとんどです。そんな事は自分だって喉元過ぎればわかっています。しかしその瞬間は誰しもその不安から逃れることはできないのです。「翌日には落ち着くかな?」と淡い期待もありますが、今回も年に一度の大波のようです。心はそぞろでも体は元気で、心の内を読まれないようにしながら平然と仕事をこなします。こういう時はなるべく毎日のルーチンワークを維持し続けることが乗り切るコツだと思います。変に行動を変えようものならその変化がまた脳を刺激して活性化します。なるべく穏やかに穏便に荒波を乗り切るという感じでしょうか。

今回の荒波から1週間が経過してやっと自分の中ではけりをつけましたが、実際にこれから先は「神のみぞ知る」といったところです。「運命には逆らえない」という風に自分の中で割り切ることができれば、大きなハードルを乗り越えて先に薄ら光が見え始めてくるのです。今回の大波も1年後に思い出してみれば、全然大したことでないと薄々自分の中で気づき始めていますが、正常な回復にはもう少し時間が必要です。

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