もっと1日の時間が長ければいいのに

1日が36時間若しくは48時間欲しい時って皆さんにはありませんか?これだけの欲張りは私ではありません。浪人中の次男が先日発した言葉です。そのようなシチュエーションならば、昔の学生時代に試験の度にそのような事を思っていましたが、今から思えば決して戻りたくない過去です。大学在籍中には前期と後期に分かれて試験範囲がとても広かったので全ての試験範囲の網羅なんて不可能で、過去問と先輩から頂いた試験の資料と同級生で作る試験対策委員、いわゆるシケタイの資料で明日の試験の山をはって集中的にやるのみでした。現在でもその化石的な手段は十分に通用するはずです。しかし前日の夜のプレッシャーはお察しの通り計り知れませんでした。大学受験までは私はコツコツ型でしたのであまりそのような感情を抱くことはありませんでしたが、次男の場合は私よりも早い段階の大学受験からそのような気持ちが充満しているようです。まだ1年、あと半年と高をくくっていましたが、いつの間にか残り100日を切り始める頃から尻に火がついてそのような感情を持ち始めます。それが丁度今頃の夏休みのお盆を過ぎた頃から芽生え冬まで続きます。カウントダウンが始まると寧ろ諦めの境地に突入して腹が座ってきてどうにもでもなれと気持ちが吹っ切れてきます。しかし見事惨敗の返り討ちに会います。そんな事を思い出しながら次男の気持ちを現在進行形で推し量っています。

実際に予備校も3ヶ月が過ぎて7月からは2ヶ月間の夏期講習に突入します。この間の授業はオプションで追加料金が発生します。人生経験者からすれば、夏期講習は取らなければ取らなくても良く結果さえ出せればそれで良いのですが、それは過去に修羅場を経験した大人の理論であって目の前の難敵に立ち向かう現在進行形の20歳前後の子供にそこまで求めるのは酷と言うものです。そして夏休みですので、それでも一般受験生には余裕があります。しかし次男にとっての第一関門は9月下旬でその次の第二関門は11月初旬で他の受験生よりかなり早く本番が始まります。そのために夏休みのお盆の頃にはこのような言葉が発せられるのです。昨年の今頃も心では同じプレッシャーを感じていたのかもしれませんが、言葉には出しませんでした。それは現役のため今年ダメなら浪人という最初から諦めの境地があったからかもしれません。

結局、夏期講習はある程度は取りましたが、取りすぎては意味のないことをよくよく次男と話し合いました。夏の天王山は春から夏までにした内容をしっかり身に着けるために復習中心の勉強です。そして自分の弱点の補填強化が主になります。その目的に沿った夏期講習の選択を一緒に考えて、残りの余った時間は自習で復習にあてさせましたが、このような相談は本人を見ている予備校担当チューターの仕事です。しかし高校と同じく大所帯の予備校ですのでなかなか小回りも利かず気も効きません。結局はこれも親の仕事になりました。いずれ次男も社会に出る頃には自立して自分で計画を立てて実行できるようにならなければなりませんが、大学受験もその準備の一つなのでしょう。

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