人間、努力だけでは超えられないものも多くある

9月24日と25日の土日に次男は横須賀まで防衛大学の推薦入試を受験してきました。昨年も受験しましたが、見事に撃墜されました。そして11月の一般入試も撃沈されましたので今の浪人生活があるわけです。推薦入試は現役生が浪人生に比較して受験対策が遅れがちになるために優秀な学生を青田買いするための大学側と高校側による法律で認められた談合と言えるかもしれません。談合ですから受験生は合格すれば必ずその学校に入学するという誓約書を書きます。これも天から見れば、現役生に有利に取り計らう点数水増しと同じことかもしれません。次男が現役生の昨年はそんなことは思いませんでしたが、浪人生の今年の場合は重くのしかかってきます。なぜなら通常の推薦入学は現役生に限るという大学が多い中、一部では1浪や2浪まで可能な大学もあるからです。防衛大学はその一部例外の大学になるために今年も受験の口火は防衛大学の昨日の推薦入試からスタートしました。一般論からすれば推薦入試たるものは現役生に有利という事実は誰もが信じるところです。では浪人生がその一般論を覆すには、圧倒的な学力で現役生を突き放す若しくは試験官を唸らせるような小論文や面接をしなければならないと思います。昨年はそんな事も考えずあまり対策もせずに受験のために上京しましたが、受験会場では自衛隊も県ごとに合格者数を競わせている雰囲気があり、面接対策から過去問までしっかりと準備してきた県単位での入試軍団もいました。そのような光景を目にして学力もイマイチだった次男が合格するわけもないとわかっても後の祭りでした。

今年の推薦は予備校のある広島の自衛隊本部で準備説明会がありました。広島県は昨年次男が推薦入試を受験した際に非常に熱心に指導していただける県でしたので、今年はどうにかなるかもと淡い期待を持っていました。しかしいざ蓋を開けてみると広島県の推薦入試希望者が10名で次男を除いて9人はやはり現役生だったと後で聞きました。やはり推薦入試は現役生に有利な事に間違いないという悪夢が再び私の脳裏に蘇ってしまったまま昨日の横須賀での推薦入試に突入した次第です。次男も圧倒的な学力か圧倒的な論破力が無い限り現役生より不利であることはよく理解していますので、今回の推薦入試も落ちても仕方ないと覚悟して臨みました。防大の入試の本番はあくまでも11月の一般入試に照準を当てています。

一方で、人生は努力だけで自分の思う通りには成らない事を次男にはいつも言いきかせています。それは本人も薄々は気づいていますが、まだ実感はわかないはずです。皆が思い通りになるのなら入試なんて不要です。しかし努力しなければ夢を掴めないことは19歳の本人にも実感はあるはずです。そして合格と不合格の間に揺れる葛藤が後の次男の人生には良い方向に向くはずです。失敗するかもしれないけれどチャレンジすることに意義があり、失敗しても後に必ず得るものはあります。そして親として仮に不合格で夢を諦めても次の道は必ず開けることを機会があれば話したいと思っています。

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