「君の1日の塩の摂取量はいくら?」その1

先日、和田中学校と和田小学校の合同学校保健委員会があり、そこで簡単な講演をしてきました。まず和田中について簡単に説明します。当市街地から車で30分程度離れていて周囲は山々に囲まれてとても自然が豊かで環境は抜群です。しかし過疎化が叫ばれているのはこの地区でも例外ではなく、更に少子化も拍車をかけて現在では各学年が20人程度の人数です。10年前に和田中の学校医を引き受けた頃よりもかなり子供の数が減ってきています。また現在の校長先生は自分が中1のときに国語を教えていただいた恩師です。その校長先生も当時は大学を出て2年目のバリバリの新米先生で剣道部の顧問をしていて「おれは男だ!」の森田健作ばりの先生でしたが、あと半年で定年退職される御年になられています。またこの中学校出身の有名人はなんと言っても広島カープの炎のストッパーとして活躍され、現役時に脳腫瘍で亡くなられた津田恒実投手、愛称ツネゴンの母校でもあります。ストレートで押しまくる姿は皆さんの記憶にも残っているはずです。また「弱気は最大の敵」という本人愛用の言葉は私の好きな言葉の一つでもあります。

この学校に年1回健診に行くのですが、いつも強烈に感じることは生徒一人一人がとても純朴なことです。都会の生徒と比較しているわけではありません。会った瞬間、その人の雰囲気ってわかるじゃないですか。このブログを読んでいる皆さんなら必ず私の言いたいことがわかっていただけると思います。勿論、「見た目で人の評価は9割決まる」などという本が世間では売れています。この意味としては中身がとても大切だけど、まずは見た目も大切であることは否定できないという事実を物語っているのだと思います。見た目プラスその人間が醸し出すオーラとでもいいましょうか、その雰囲気を感じることってありますよね。まさにその醸し出すオーラがとても純粋なのです。これもやはり自然の中で育まれた環境による所が大きいのではないかと結論付けています。脱都会、卒都会とまでは言いませんが、田舎の素晴らしい環境で子供を育てることはとても重要なことだと考えています。一方、教育という面ではどうしても都会のいろいろな設備や整った環境にはかないません。これもどちらか一方がよくどちらか一方が悪いということではありません。昔は当然だったこと、それが今はどこかに置き忘れてきているのかもしれません。

さてそのような環境での学校保健委員会の講演を依頼されました。そこで最近の子供達は肥満者が多く子供版メタボも叫ばれています。巷ではカロリー制限、低脂肪などを中心にいろいろ取り組まれています。しかし、一昔前の日本では塩分の取りすぎによる脳卒中の死亡が一番だったことは忘れかけられているような気がしていましたので、今回の講演は敢えて「君の1日の塩の摂取量はいくら?」という題目をつけて、2学期に養護の先生に子供たちの塩分摂取についてアンケートをとり、また子供たちが実際に食べているお菓子類に塩分がどれくらい入っているのかを測定してもらい、その調査を元に本日の講演となった次第です。前置きが長くなりましたので、実際の講演内容は次回のお楽しみに。

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「君の1日の塩の摂取量はいくら?」その1 への2件のフィードバック

  1. Kより のコメント:

    椎ちょんへ
     お久しぶりです。
     純朴な生徒…良いですね!雰囲気が伝わってきます。
     時代は変化しても、純朴な人柄は貴重ですね。
     校長先生の教育やご指導、また、お人柄の影響もあるかもね!!

     K.K
     

  2. 椎木 のコメント:

    田舎の学校ですが、純粋でとても好きです。我々が昔にどこか置いてきたようなそんな表現がピッタリだと思います。また来年の3月には校長先生も定年ですので、その前後に有志でお祝いできたらいいなあと思っています。椎木

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