あれから2年。
あなたはどう思いますか?どう向き合いますか?何をしますか?

あれから2年。世の中はあの悲惨な出来事がまるで嘘のように流れていきます。今日はどの新聞やテレビでも同じような画一的な特集を組み「あの日の出来事を忘れないように」という言葉が並んでいます。昨日から特集が組まれているものもあります。勿論、メディアが時節の折々に社会に思い出してほしいことを訴え続けることに異論はありません。今回はタイトル通りにさらさら流の見方をしてみたいと思います。

自分の中で忘れてはいけない出来事はたくさんあります。この半年だけでもアルジェリア邦人テロ事件、グアムの事件、体罰などを筆頭にたくさんあります。メディアには大きく報道されずに私たちが知らないけれどその家族にとっては一生を狂わされてしまう事件もたくさんあるはずです。しかし世の中は何事もなかったように時計の針だけが進んでいきます。タイムマシンなんてありませんから、過去に戻ることはできません。どこでもドアもありません。スーパーマンもいませんので、すぐに最愛の人を助けに行けません。

では今私たちは何ができるのでしょうか?皆さん、一人一人が考えてほしいのです。仕事や子育てが忙しくてボランティアには行けない身であっても、またはお金がなくて募金をする余裕がなくとも考える時間だけは確保できるはずです。考えても何も浮かんでこないこともよくありますよね。その時は一旦保留。「寝さして、保留して、熟して、取り出す」ようにしてみるのです。この出典は外山滋比古さんの著書で東大生に最も読まれた本で有名になりました「思考の整理学」を引用したものです。簡単にまとめればいい考えが浮かばない時は一旦そこでストップ、保留しておきます。人間の脳って不思議なもので考えてないと思っている時でも脳の神経回路は動いているのです。だから何気ない一言や見聞きしたときに突然、「あー、これだ!」と合点がいくことってよくあるじゃないですか。あれです。また夜寝る前にいろいろと「あーだ、こーだ。いや待てよ、違う。いや、こっちの方だ。でもやっぱり最初に決めたことが一番いいのだ」なんて思い巡らして眠りについて翌朝に「なんで昨晩、あんなに悩んだのだろう。アホらしい」と思ったこともよくあるはずです。このように時間をおいて脳の中の回路を巡らせ熟してやると、突然いいアイデアが湧いて出てくるのです。しかしその熟す期間は一晩の時もあれば10年後に腑に落ちることもあるし、一生かけても熟さないこともあるわけです。

話は少しずれましたが、何が言いたいかと言えば、3.11のように忘れてはいけないことは人間誰しも忘れようがないのです。しかしそればかり考え続けることも不可能です。だからメディアは画一的ではありますが、その人間の忘れてはいけないことをそれぞれの頭の引き出しに少し手をかけてくれるのです。あとの引っ張り出し方つまり個々の考え方は千差万別です。自分でも今回と来年または5年後で考えが異なるかもしれません。しかしきっかけがあると3.11に対してまた考え始めるのです。日本人皆が幸せに暮らせるような国であり続けるためには自分はどう向き合っていけばよいのかを。

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