Rainy season

日本では梅雨と聞くと蒸し暑くて湿気でネチャネチャしてうっとうしい季節という印象が強いのではないでしょうか。外国では雨の季節のことをRainy seasonつまりカタカナに直せば「レイニーシーズン」といいます。勿論、雨季と乾季がある国で雨の季節のことを指しています。しかし「レイニーシーズン」と表現を変えたら何となく爽やかな感じがしませんか?「つゆ」という日本独特の蒸し暑い季節を小さい頃から体験してきて、その暑苦しさという感情=梅雨と脳にインプットされているからにほかなりません。それを「レイニーシーズン」なる外来語に翻訳してしまうと脳みそが混乱して爽やかな季節になってしまいます。あくまでも個人的な意見ですが。

日本の梅雨は湿度が高く蒸し暑くて不快極まりないのですが、そもそも海外での雨季は一般的に日中に雨がスコールのようにザーッと降ってあとはお日様が出てくる日も多いのです。まずもって日照時間が日本ほど少なくはないようです。むしろPM2.5で騒いでいる中国や霧が多いイギリスなどの方がよっぽど日照時間は少ないのではないでしょうか。また欧州諸国は日本と違って高温多湿ではありませんし、日本人が昔から正月に好んで出かけるハワイにも一度行ったことがありますが、日本のようにジメッとした感覚があまりありませんでした。日本の梅雨と同じようなジメッとした気候は太平洋の赤道の周辺でしょうか。タイやパラオに行った時は同じようにジメッとした感覚がありましたが、そこでは雨季にはスコールのような雨の後にはカラッと晴れるのです。しかし高温多湿には変わりありませんし、また行った時期にもよりますので一概に良し悪しは言えません。ちょうど行った時の気候がよくて自分の体調に合っていれば「あそこはよかったから、また行きたい」と思いますよね。しかし合っていなければ「二度と行きたくない」って思うのが普通ではないでしょうか。

このように自分の旅先での感覚と現地に長年住んでいる人々の感覚にはかなり乖離があります。日本は春夏秋冬の四季があって素晴らしいと思っていますが、四季がない国々の人々にはいくら説明しても理解不能です。実体験は非常に重要です。またあの暑苦しい梅雨を乗り切った後の暑くて死にそうな夏も梅雨という嫌な時期を乗り越えたから一段と嬉しさがこみあげてくるのでしょう。しかしこの夏のうだるような暑さも1週間も続くとうんざりしてきますよね。その頃には「早く秋が来てほしい」と思い始めます。一方、梅雨も雨が降らなければ作物も育たないので無くてはならないものですし、夏の水不足にも影響します。また今年の夏も電気不足にもならないように節水、節電を心がけようと思っています。日本に生まれて四季の折々を自然と体感してきた我々は梅雨が嫌な季節だと思うところもありますが、少し観点をかえて考えてみるととても大切なものなのだと今回のブログを書いていて改めて思いました。しかし今年の一足早い梅雨の到来によって早い梅雨明けを祈っているのは私だけでしょうか?今回は雨に輝く当院のやまほうしの花です。

Blog20130610

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