お湯巡り

私は以前から烏の行水が得意で長風呂というのがどうも苦手です。しかし温泉巡りは好きでこの15年間にちょこちょこっとほとんど1泊2日、長くても連休をはさんで3日間で行っています。仕事柄そんなに長期に診療所を空けることができないのが理由です。かれこれ北は北海道の登別温泉は真っ白のお湯、北陸は日本一有名な和倉温泉の加賀屋で海が目の前のためしょっぱいお湯。南は指宿温泉、これはお湯もさることながら砂風呂、なかなか他ではお目にかかることはありません。あと最近では、霧島、別府、道後、一の俣や湯本にも行ってきました。数えてみれば長風呂が苦手な私でもかなりの温泉巡りをしています。行った先々での泉質は勿論ですが、泊まった宿での家族で過ごしたひとときの楽しい思い出がよみがえってきます。

温泉宿で一泊してゆっくりという雰囲気がよいのは勿論ですが、更に入浴というキーワードを突き詰めていくと温泉という湯の泉質よりも大浴場でゆったりと足が伸ばせれば銭湯でもいいのではないかなと思っています。以前、大阪のUSJに行ったときにオフィシャルホテルで地上31階の最上階に地下1kmから掘って吸い上げた温泉に入ったことがあります。窓からは大阪湾を一望できこれはこれでシティーホテル&温泉でとても気持ち良い気分にさせてもらった記憶もあります。ですから3月に東京出張に行ったときも大浴場のあるホテルというキーワードで検索して探してみました。調べてみるとなかなかそのようなホテル&大浴場ってないものです。まあ、当たり前と言えば当たり前ですが、最近はビジネスホテル系列や全国に展開しているホテルで最上階に大浴場で湯ったりというキャッチフレーズを見かけるようになりました。そのような経緯でネット検索にて三井ガーデンホテル汐留イタリア街に3月に宿泊してお手軽でよかったため、今回の出張でも泊まることにしました。

ここのホテルの大浴場を簡単に説明しますと、まず最上階の13階に10人程度が入れる大浴場があります。前回は発見できず今回発見したのですが、湯船のつかる位置の角度でなんと湯船につかりながら東京タワーが眺められるのです。今回は早めのチェックインをして19時頃から湯船につかりながらボーッと東京タワーの夜景を望むと本当に一日の疲れがとれ、いくら長風呂が嫌いな私でもついつい30分は経過してしまいます。夜8時に真っ赤な東京タワーのライトが突然消えました。停電?と思いましたが、あたりのビルの電気はついています。ものの1分でしょうか、とても長く感じられましたが、青いお化粧でタワーの再登場です。またちょうど夕食時なのでしょうか、それとも早めのお風呂のためでしょうか、大浴場は私だけで貸切状態です。翌朝も朝一番に起きて朝風呂です。昨夜とは違って数名の方が大浴場の湯船につかっていらっしゃいます。日本人って本当に風呂好きな人種だと思います。梅雨の日曜の朝6時、湯船の窓の向こうには東京タワーが霞んでいます。湯っくりつかって、さあ今日1日、東京での仕事開始です。

東京タワー

カテゴリー: 日常のこと, 趣味のこと タグ: , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です