いつもと違った今年の夏祭りと花火

今年も地元での夏祭りがやってきました。毎年、この日を楽しみにしています。サンフェスタ新南陽(夏祭りの名前です)では、子供が小さかった頃は必ず3人を連れて夜店巡りをしていました。そしてまだお日様の高いうちから新南陽駅前通りの焼き鳥屋さんに連れて行きます。昔から一人でそこにはよく訪れているのですが、いつの間にか子供たちも連れて行くようになりました。昔ながらのカウンターで子供たちはジュースを飲みながら焼き鳥を頬張ります。ただ残念なことに今年は長男がホームステイで長女も受験生の夏の陣で夏期講習などのバタバタの夏休みのため末っ子と二人で夏祭り参加です。また昨年までは必ず皆で一緒に祭りのハイライトである花火を見ていました。以前は永源山公園のふもとまで行ってほぼ真下から真上に上がる花火を鑑賞していました。長女はよく広島の友人を泊りがけで招待していました。都会の子からみればこの田舎の夏祭りがローカル色豊かでとても気に入るのでしょう。喜んで帰っていきます。

自分が歳をとれば周囲も同じように歳をとるなんて当たり前の話ですが、家族揃ってという長い人生のうちの一瞬の歴史が幕を閉じようとしています。今まで当然と思っていたこと、傍にいて当たり前と思っていた相手がだんだんと成長して離れていく。これはある意味とても喜ばしいことなのですが、一方で一抹の寂しさをも伴います。あたかも毎年観ていた夏祭りの打ち上げ花火の大輪が夜空から静かに消えていくようにも見えます。夏は個人的には大好きな季節です。夏祭りのようないろいろなイベントがあって、またスキューバダイビングに行って子供たちと一緒に潜って、同じものを観て、一緒に笑って感動を分かち合う。日常で当たり前のことが当たり前に自分の前を通り過ぎていきます。この地を離れていた頃、8月の第一土曜日になると懐かしいサンフェスタを思い出していました。当然ながらそのためだけで帰郷することもできません。「失って初めてその素晴らしさや大切さを知る」とよく言われます。その通りなのですが、人は皆自分がその場に立って初めてその本当の意味を噛みしめます。

「今ここを歩いている人もそれぞれの人生があって、山もあれば谷もあるのだろうな」とか「この子供たちがあと10年もすれば大人になり一度はこの地を離れてもこの夏祭りを懐かしむのかな」なんていろいろなことについて生ビールを飲みながら通りの流れる人々をボーッと眺め考えます。そしてついつい飲み過ぎてしまいます。ほろ酔い加減で店を後にして夜の永源山の3000発の花火も自宅のベランダから今年は末っ子と鑑賞です。

まだまだ暑い日が続きます。夏の高校野球も始まり、お盆で田舎に帰省される方も多いと思いますが、今年の夏を満喫してください。来年も夏はやってきますが、今年の夏は今年限りです。私も個人的にですが、昨年大々的に中学校の同窓会を開催して旧友の輪が広がりましたので、今年のお盆も20人程度のプチ同窓会を開催する予定です。まだ1日1日を大切に生きようとまでは言えませんが、1年1年を大切にと思う年齢にはなってきました。

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