ワールドカップと自己達成感

ワールドカップサッカーも開幕し予選リーグも終わってベスト16が出揃い最終コーナーの佳境に入ってきました。日本中が15日のコートジボワール戦を皮切りに20日のギリシャ戦、25日のコロンビア戦で盛り上がりました。ちょうど地球の裏側で熱戦が繰り広げられているため、観戦時間帯は深夜から早朝で仕事が始まる前の朝のニュースで結果がわかってしまいます。ヨーロッパ地域やアメリカの場合は時差の関係でほとんど深夜ですが、今回の地球の裏側からのライブ中継は早朝が多く視聴率は前回よりも上がるのではないでしょうか?それと今回はかなりの期待を持ってワールドカップに臨みましたが残念な結果に終わってしまいました。以前は出場すればそれでよしという90年代から約20年が経過して、選手も海外でどんどん活躍する時代になりました。やはり鎖国の中ではよい選手も育たないでしょうし、これからもどんどんグローバルな人的交流が必要でしょう。今回の侍JAPANの躍進は目を見張るものがありますが、世界に通用してましてや優勝を争うようになるにはまだまだ時間が必要なのかもしれません。今後の活躍に期待したいと思います。

ところでワールドカップやオリンピックは4年に一度の祭典でうるう年と同じです。この4年に一度というのがなかなかの曲者です。現役選手のピークはほんの10年くらいでしょうか?カズ選手のようにいまだに輝き続けている選手もいますが、肉体的、精神的なピークはもっても10年たらずでしょう。ピークに達するまでの選手として上昇気流の10年、そしてピークの10年、そして30代後半には引退という現実が待っています。とするとその中でちょうど4年に一度の祭典に自分のピークを持っていくのには日頃から自身の不断の努力もさることながら、幸運の女神も微笑んでくれないとその栄冠はつかめないのではないでしょうか?昔、カズ選手が最後の最後で代表から外れてしまいました。それは勝負の世界では仕方のない現実なのですが、その悔しさが現在まで彼を輝き続けさせている原動力になっているのではないかと勝手に想像しています。

夢なんて成就すれば終わりです。達成できないのが夢です。達成すれば燃え尽き症候群になるかもしれません。新たに火種を探さなければなりません。火種が見つかれば夢という炎を再び燃やすことができるかもしれません。そして最後に引退を決意した瞬間、それは別にワールドカップの代表に限りませんが、ほら今このさらさら日記を読んでいるあなたのことですよ!その燃やし続けた炎を自分で吹き消そうとした瞬間、私も含めて夢は達成できなくてもその過程が走馬灯のように脳裏に流れて「やっぱりこれでよかったんだ」と思えればその時に初めてその人の夢は達成できたのではないかと思うのです。現実社会では数字のノルマを達成し試験に合格して結果を残さなければ世間からは「夢は達成された」とは認めてもらえないかもしれません。しかし笑顔で自分に「よくがんばったねと自分を誉めてあげたい」というあの満面の笑顔での選手の会見がありますよね。あれです!

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