年末年始はステイホーム

大晦日に東京が過去最高のコロナ新規感染者数を記録して小池都知事が「どうか外出を控えてください」とお願いベースで記者会見をされ同時に政府からは総理や担当大臣もお願いベースでインタビューに応じてツイッターに投稿されていましたが、正月明けに東京都に緊急事態宣言が発出されました。都会ではコロナ慣れとコロナ疲れで医療関係者の思いはそっちのけで人々が外に出歩いています。日本人は民意が高いと個人的に思っていましたが、どうもそれは間違いかもしれません。あるネット投稿で同様な記事があり「日本人は清潔性に長けた国民であるが、同時に同調性が極度に高い人種でマスクや消毒も国民皆がやっているからするという国民性」と書かれていました。その投稿に妙に納得してしまいました。つまり昔からよく言われている「赤信号、皆で渡れば怖くない」とか「村八分」を例に出せば皆さんもおわかりでしょう。ですから「皆がGo Toに行けば自分も行こう」となるわけでここまで来てしまうとお願いベースではもう後戻りは困難ではないかと思います。そのためには強力な罰則と補償を伴った命令が必要になります。世界中どこも同じ状況ですので日本も思いっきり諭吉さんを発行してどんどん配らなければいけない状況です。インフレがどうとか借金がどうとか言っている場合ではありません。国会議員はボーナスや手当も満額支給されて我が身は痛くも痒くもないわけですから、国民にお願いなどせずにどんどん紙幣を刷って命令すればいいのです。そしてコロナ後にまた正義感ぶって借金がどうだとか特措法の改正など机上の空論をすればいいのです。

個人的に年末年始は大晦日の夜の休日夜間診療所の夜間外来以外はずっとステイホームでした。大晦日の夜間外来は例年なら患者さんは20人程度なのですが、今年はコロナ禍と寒波とステイホームお願いの為か、なんと発熱患者さん1人のみでした。こんな珍記録は金輪際ないでしょう。その仕事を除いて食う寝る以外は全て勉強時間にあてました。勉強と言っても次男と二人三脚の先取り学習です。先取り学習と言っても結局は予習のことですが、どうもうちの子供たちに予習という言葉は馴染まないようです。昔の自分は予習をした上で学校の授業は予習した範囲でわからなかった箇所の確認や質問と理解していたことの再確認でした。そしてその定着のための復習と三段構えが当然と思っていた私にとって先取り学習をしない我が子の行動が時代の相違なのか個人の相違かそれとも親のせいなのかはわかりません。いずれにせよ今のまま学校と本人任せにしておくと今年の9月下旬の入試には授業進度から考えても間に合いそうにもありません。そのためにまずは二人三脚でどんどん先取りをして入試範囲のほぼ全てをまずは一回終わらせてから本格的に志望大学のレベルに沿ってやっていく計画でその手始めとしての年末年始の怒涛の如くの6連荘でした。結果として感染拡大をさせないためのステイホームも兼ねて一石二鳥となりました。まずこの1月から3月の現在の高3の入学試験が先ですが、更に次の受験生のコロナ禍での夏以後の勝負が既に始まっているのです。

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初春、新型コロナワクチン接種開始へ

昨年はコロナで始まりコロナで終わった1年でしたが、今年もワクチン接種が軌道に乗って集団免疫を獲得するまでにはまだまだ長い道程が待っています。今年の前半はワクチン絡みで特にタイトな日程なるでしょう。早ければ2月から医療従事者に新型コロナワクチンの接種が始まります。我々医療関係者がお互いにワクチン接種するのはどうにでもなるのですが、その時点で確率は低いものの必ずアナフィラキシーショックなどの重篤なアレルギーが少数は起こります。そうすると重大な副作用ということでマスコミが騒ぎ出すに決まっています。予防接種は体内に外から異物を入れるのですから理論上副作用がゼロということはありません。しかしマスコミはその報道の仕方に問題があります。事実は事実としてそのような副作用もあるのは当然だということ、そしてそれは何万人に接種して何人起こったのかという科学的事実を正しく伝えなければなりません。それをお昼のワイドショーのにわか芸能人気取りの医療関係者や芸能人コメンテーターが玄人気取りにコメントしてほしくありません。その一言が一般視聴者に誤解を与えて「新型コロナワクチン接種は恐ろしいので接種しない」という風潮を作り上げてしまうからです。一方で科学的な事実を正確に厚労省は発表してその事実を報道機関に公正に伝えるように指導してもらわなければなりません。他国では国家機関がグルになって情報の捏造をして国民を誘導する場合もよくあります。日本ではそのような可能性は低いと思いますが、過去の歴史を紐解いてもそのような事実がないわけではありません。その点についてはマスコミがしっかりとチェック機能を果たさなければなりませんが、マスコミ自身も信頼のおけるコメンテーターを選んで正当に評価しなければなりません。

そして3月下旬頃から既往歴のある患者さんや高齢者を対象にワクチン接種が始まると思いますが、今から危惧していることがあります。国民の3分の1が「ワクチン接種は恐ろしいから接種しない」と言っても残りの3分の2は接種しなければなりません。すると新南陽地区だけ考えても人口3万人の3分の2の2万人が接種対象になるわけです。その場合は従来通りの各医療機関で予防接種となるとマイナス70度以下の保存が必要なワクチンもあり現実的ではないのです。そのため40年以上前の昭和の時代に学校で実施していたような集団接種が浮上してきます。既往歴があっても高齢でもしっかりと歩行可能な方は地域の保健センターや病院で集団接種した方が効率もよくより現実的なわけです。そして我々医療関係者がそこに出務して接種する方向で行政側は進めているとの報道を昨年末に耳にしましたがその通りになるのかは未定です。

しかし最初にお話した通り、ワクチンを厚労省が審査して2月にGOサインが出てからも副作用などチェックをして世界各国の情報も入れながら少しでもワクチン接種に疑問が出ればそこでストップがかかります。そのような何重ものセイフティーネットをくぐりぬけながら我々個人に接種が開始され終了するのは最低でも半年以上はかかるでしょう。

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新型コロナで始まりコロナで終った2020年

今年もこのブログで最後となりました。最近は歳をとったせいか1年が早く感じられますが、特に今年はあっという間の1年でした。年明けは年老いた母を正月にハワイ島に住んでいる叔母に会わせるというミッションを子供たち3人の多大な助けを借りて成功させて「さあ今年はがんばるぞ」とう矢先に武漢からの新型コロナの報道。当初は対岸の火事で「ただの風邪」くらいにしか思っていなかったものが一気に怒涛の如く攻めてきてからはもう守りのみで手一杯でした。そして以前にもこのブログで書きましたが、人間が必死になる時というのは季節感がなくなります。

いつの間にか冬が終わり桜は咲きましたが、咲くも散るも感慨深さなど緊急事態宣言下では全く感じられずにステイホームの1か月でした。梅雨から真夏の熱中症の季節になりテレビでは季節感を通した話題が出てきますが、毎日東京の新型コロナ新規感染者数の話題ばかりで皆さん流石にメディアの報道姿勢には疑問を持たれたのではないでしょうか。それでも一時期は新規コロナ感染者数が国民の自粛のために減少して6月頃はどうにかなるかなという一縷の望みもありましたが、夏から一変します。後になって新規感染者のグラフの山を見てみると山のピークが4月と8月に来ているのでもしかしたら次のピークは12月頃かなとお盆の頃密かに思っていましたがどんぴしゃりと当たりました。そして秋からピークが徐々に上がっていきます。検査数の増加が主な原因ですが、それでもこの山を見ると次のピークは来年の4月頃になりその時はどれだけ高い山になっているのかと不安を感じます。そのピークを下げるにはもう国民一人一人の奮闘だけではどうにもならない所までやって来た感があります。更に重症患者数はピークと共に遅れて増加して現在東京や北海道は医療崩壊になりつつあります。これも事前にグラフを見れば推測は誰でもつきますが、有効な手段がありません。連日20人以上の患者さんが亡くなっています。

では再び緊急事態宣言を出せばいいではないかと言えばそう事は簡単ではありません。宣言を出せばその影響による経済の破綻で自殺者が月に1000人以上出てしまい毎日の新型コロナ死亡者数を遥に上回ってしまいます。そうすれば残る頼みの綱はワクチンです。これも年明けから日本でも接種開始になりそうですが、国民の半数以上の接種が完了するのは早くとも来年の後半になるでしょう。現時点では飲食業や観光業の方も大変なのは承知の上ですが、医療崩壊すると全てが悪循環に突入します。そのため意地でも医療崩壊だけは食い止めなければなりません。そのためには国民それぞれが今自分にできる最大の努力をするしかありません。

2020年は新型コロナで始まってコロナで終わりましたが、2021年もコロナで再び始まります。東京オリンピックの開催は危ぶまれていますが、それでも開催が目的ではなく開催可能な社会に戻すことが重要です。そして来年の12月の清水寺の今年の文字は「勝」で決まりです。

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今年の世相の一文字は?

毎年の風物詩として防府市の大道の笑い講が12月の第1週目の日曜にあります。今年はコロナ禍で持ち回りの家庭ではなく神社で3密を避けて行われましたが、取材陣はどう考えても3密でした。3密と言えば今年の流行語大賞になりましたが、3密=小池都知事の顔のアップが緊急事態宣言前後で繰り返されるように放映されたためにそのシーンを思い出してしまうのは私だけではないでしょう。あと「ステイホーム」「リモート」「ズーム」などの新用語も続々と出てきました。そしてネット関係の弱者である我々高齢者にとっても社会に適応するために変わらざるを得ない1年でした。特に個人的には「ズーム」なるものに否定的でやはり会って対面で話さなければ物事は伝わらないという既成観念を思いっきり打破してくれました。やればできるし、変わろうと思えば変われるのだと。また今まではどの病院でも患者さんが溢れていましたが、コロナ禍で患者さんが減りました。一部では必要な医療を受けたくとも受けることができない状況にあるとある団体は言います。それはそれで正論ですが、残りの半分は不要な医療があったことも事実です。その事実を認めなければいけないと思います。必要なものを適正に行うことは大切ですが、不要なものを不要として切るという英断もこれからの医療改革には必要です。個人的には不要なものをバッサリ切ることは得意で今までにも断行してきた経緯がありますので、今回のコロナ禍の問題はあまりこたえていません。

コロナさえなければ今年の文字はオリンピック一色で華やかな「金」か「輪」に決定していたかもしれません。それが一変して「災」や「禍」や「密」になるのではないかと事前に予想しています。いずれにせよ印象として後ろ向きで暗いイメージの文字に落ち着くことに間違いありません。それならば来年に向けての飛躍を期待して「飛」や「勝」でも良いのではないかと個人的には思っています。今年の世相を反映する一語を我々業界の言葉で言えば疫病の「疫」でしょうか?なかなか一語で表現するのは困難です。3語なら「コロナ」で決定ですが、一語で表現は不可能です。また「ワクチン」という言葉を一言で表現することもできません。敢えてこじつければ「薬」でしょうか?このように日本語の中から今年の流行や世相の反映する言葉を探すことは容易なのですが、外来語からそれを日本語の一文字に翻訳することは不可能です。「オリンピック」でも「五輪」の二文字になりますし敢えて「輪」にしても今年なら理解できますが、30年後に振り返ってみたときに「輪」と書かれていてもなかなか「五輪」と想像するのは困難かもしれません。

話が少しずれましたので、最初の話題に戻しましょう。今年も12月14日に京都の清水寺で発表されました。今年の文字は「蜜」でした。やはりこの文字かと10個並べれば当たりますが、1個選べと言われればなかなか当たりません。来年の今頃にはどんな文字が書かれるのでしょうか?2021年の世相を反映する文字を1個選べと言われれば「勝」を選びたいと思います。

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新型コロナで変わった今年の飲み会様式

例年なら忘年会シーズン最盛期でどこの飲み屋さんもお客さんでいっぱいという光景が至る所で見受けられますが、今年は異なります。特に11月下旬から新型コロナ新規感染者数は右肩上がりに増えています。山口県でもクラスターが複数発生しています。そのため国は緊急事態宣言を発令しないもののステージ4間近で感染拡大して今後医療のひっ迫が懸念される可能性大という最大級の注意喚起をしています。そのためGo toは一部地域で中断され年末の書き入れ時のお店側も最悪の状況になっています。しかしここで手綱を緩めれば一気にオーバーシュートになるかもしれませんので致し方ありません。一方でわかってきたことも多くあります。日本人の清潔さと勤勉さでマスクもほぼ99%の方がしていますが、その理由だけで欧米の死亡者数を大雑把に比較すると100分の1くらいで説明がつきません。これは科学的には民族的遺伝体質や生活習慣の違いそしてBCGなどのワクチンの影響が複雑に入り組んだ結果としか言いようがありません。いずれにせよ日本の場合はしっかりとマスクをして3密を避ければロックダウンにまではいかなくてすむかもしれません。しかし一旦オーバーシュートをすれば日本でもロックダウンに近い緊急事態宣言が再度発令される可能性もあります。そのために現在は皆が苦しいけれども我慢の12月になっているのです。一部に「そんなの関係ねえ」とマスクもせずに大声を出される方もいますが大いに反省してもらわなければなりませんが、99%の日本人は本当に優等生で外国人と比較しても一番ではないかと思います。唯一残念なことは新型コロナ感染者や医療従事者への差別です。これだけは今回に判明した日本の素晴らしい国民性の中で唯一恥ずべき汚点です。この汚点を直さない限りおもてなしの国とは到底言えません。この偏見や差別を生まないような国に我々自らが変わっていかなければなりません。

そのような中での師走です。皆が自粛で忘年会もキャンセルです。その折、旧知の方が広島まで来る予定があり周南市まで足を延ばされる予定でした。この数カ月外で複数の人と飲みに出た記憶はありませんせしたが、ここは少人数なので山口県の美味しい食べ物と食べてもらいお店への貢献も考慮してふぐ料理を予約しました。結局コロナの増加で知人の広島出張はキャンセルとなり当地への訪問もキャンセルとなりました。しかし折角のお店への貢献も同時にキャンセルするのはいかがなものかと考えて急遽知人を誘って行きました。お店は通常ならこの時期は予約いっぱいで大忙しといった雰囲気なのですが、本日の予約は我々一組だけでした。通常ならアルコールがまわると大声を張り上げるようなこともあるのですが、今回は皆無です。そこはお互いに注意していましたので気持ちよく食べて軽く飲んで帰ることが出来ました。この年末はGo toトラベルやイートはどこまでがOKでどこからがNOなのかを線引きするのは困難です。ただお店に行くことが周南市を助けることにもなりますので、年末に長男や長女は帰省しないかもしれませんが、いる者だけでまた利用しようかと思っています。

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