コロナ第十三弾、新型コロナの第二波は?

5月下旬から北九州で新型コロナの患者数が突然増え始めました。それまで3週間以上も感染者が出ていませんでしたので驚きです。ニュースも各局のワイドショーも連日の放送でその話題がしきりに繰り返されました。緊急事態宣言が地方から解除されて先月末には最後まで残った大都市も解除されました。それと同時に不要不急の外出自粛も緩和されてある程度の人出が見込まれる中で新型コロナの新規感染者はゼロが続くことは不可能で今回の北九州市のケースのようにあちらこちらで突発的に散発的に発生することは予想されていました。そして限定的な地域での自粛要請の強化で再び新型コロナの新規感染に抑制がかかるというようなことがこれからも続くであろうと思われます。ただこれからも散発的に起こって第二波として日本中に拡散するのか若しくは当面このまま維持されていくのかは不明です。いずれにせよ今後も東京の一日感染者数の推移である程度1か月先の日本を占うことができると思います。その東京はアラート発令中で緊急事態宣言解除の目安である直近1週間の1日平均新規感染者数の10人を超えて20人前後で推移していますが、現状の自粛を継続すればダラダラと現状維持が続いていくが、オーバーシュートは当面ないということで解除後のステップを段階的に緩和しているようです。これも全て専門家会議の医学や公衆衛生学のスペシャリストが議論して判断された結果ですので信用できるものです。しかし行政側が経済回復を優先し前のめりになることに対して専門家会議は常に抑制的にならなければいけません。

では第二波はいつ頃か?というのが国民大半の次の関心事ですが、はっきりとわかれば苦労しません。しかし北海道の状況や北九州の状況から考えれば、夏頃までは散発的に発生しながら梅雨から夏にかけてエアコンがどうしても必要となりその空調システムによる室内換気でコロナウィルスが拡散されて新規感染者が増えるのではないかという懸念も伝えられていますし、日本の風土からして空気が乾燥してインフルエンザが流行する冬よりは夏の方が感染爆発は起こりにくいのではないかという意見もあります。いろいろな専門家の意見などを聞いていると盆まではオーバーシュートはなく疲弊した日本中の経済立て直しと自粛疲れを癒すために束の間の夏休みの日本民族の大移動が起点となって各地の散発的な発生が融合して9月頃からまた緊急事態宣言云々という話が出てくるのではないかと個人的には思っています。いずれにせよ6月からお盆までのこの3か月間にいかに医療体制の拡充や日本中の大企業から中小零細企業までの経営立て直しや再びオーバーシュートの危機に曝された時の感染対策などやること満載で時間は限られています。

最終的にはワクチン接種か新型コロナに罹患するかで人口のある程度の割合が免疫を持つ集団免疫の状態にならなければ今回のような状況が数年に渡って続いていくことになります。個人的にできる事は限られていますが、「今すぐにしなければならない事」と「今はしてはいけない事」をはっきりと区別して第二波の準備をしていかなければなりません。

カテゴリー: 未分類 | コメントする

コロナ第十二弾、東京の学生寮の長女と長男、そして佐賀の学生寮の次男

やっと6月から東京の子供たちの大学の授業が再開されました。また次男も先週末に2か月ぶりに帰省しました。長男、長女は3か月程度帰省しないことはよくありますが、次男が2か月間帰省しないことは過去にはありませんでした。ただし今回の次男の帰省には制限があり公共交通機関を使用しない事です。ほとんどの寮生は佐賀県内か福岡県ですのでマイカーでの送迎が可能です。一方で寮生の一部は山口県や広島県出身者がいますが、片道3-4時間かかりますのでなかなかハードです。特に私のようにドライブがあまり好きでないものにとっては佐賀までの半日での往復は苦痛の何物でもありません。それも土日に2回往復するのですからいくら次男から「2か月帰省してないから帰りたい」と言われても二つ返事でOKは出せません。何回か電話でやり取りするうちに根負けして広島の友人の両親と相談して行き帰りを半々にシェアするのであれば致し方ないと妥協しました。しかしそれでも人様の子供さんを自分の車に乗せて長距離走るのは個人的にはかなり抵抗があります。もし事故でもしたらと思うとぞっとします。高速道路では決して追い越し車線を走らずに制限速度の80kmから100kmを順守して往復しました。

久しぶりの次男の帰省も実家の滞在時間はおよそ20時間で睡眠時間を除けばほぼ半分の10時間です。その限られた時間で4月と5月の学校の状況や6月以後の夏休みの短縮まで詳細な情報を次男から聞き出して今後の対策を講じるつもりでしたが、結局明日の事さえわからない新型コロナ対策です。学校側も授業再開までは一致しているもののそれ以外の事は全く白紙です。それくらいの事は初めから想定内でしたが、まずは無事に寮内で過ごせたことに感謝です。日曜の午前中にはスマホの家族ラインを使用して東京の学生寮にいる長女、長男ともにオンライン会議です。学校の授業の再開状況や食生活についてなど話すことは山のようにあります。家内は食生活の事がやはり一番気になるようですが、自分が学生生活していた時を思い出しても若気の至りでそんなに食生活は気にせずにかなり偏った食生活だったと思います。この歳になって偏った食生活をすればかなり問題でしょうが、若いとは素晴らしい事で少々食べなくてもまた食べ物に偏ってもあまり問題になりませんでした。そして二人とも寮内で一部自炊を始めたそうです。「必要は発明の母である」とはよく言ったものです。そんなこんなで春休み以来の家族揃ってのオンライン会話で楽しい一時でした。

束の間の団欒を楽しんだ後に午後は次男と一緒に徳山東インターで広島の友人をピックアップして佐賀への往復強行送迎の始まりです。流石に自分一人では疲れるので家内も半分は運転させて夕方には二人を寮に送り届けてとんぼ返りで午後9時には自宅到着です。来月以後も帰省で公共交通機関の使用が認められないようで、学校側の帰省に関しては不満ですが、寮内での感染の可能性を限りなく排除するためにはやむを得ない事も承知しています。「いつまでこれが続くやら」とため息が出てきます。

カテゴリー: 未分類 | コメントする

第十一弾、「新型コロナ新規感染者グラフ依存」と抜け落ちた季節感

5月25日の専門家会議で東京や北海道など緊急事態宣言の残った地域でも解除が決定されました。直近の1週間に人口10万人あたり0.5人以下、つまり人口1400万人の東京は1週間で70人、1日あたり10人以下というかなり厳しい数値をクリアしたことは素晴らしい事です。それもステイホーム週間にほとんどの国民が頑張った成果です。しかし地方からいち早く緊急事態宣言が解除されて徐々に人の流れや移動が増えてきているのが目に見えて感じられます。その影響もあって連休明けの大都市も10%以上の人の動きが増えていますので6月以降の新規感染者の増加が心配です。そのため担当大臣が「自粛の気を緩めないように」と頻回に言及されますが、宣言解除したのですから気の緩みと言われてもなかなか中級国民にはピンときません。「もう過去と同じ社会には戻れません。新しい生活様式に変えていきましょう」というスローガンは非常に重要なのですが、「じゃあ、どうすればいいの?」と素朴な疑問にぶち当たります。政府はテレワークやズーム飲み会などオンラインの推進に躍起ですが、あくまでも都会モードであり地方ではなかなか簡単に「新しい生活様式」に進んでいきそうにはありません。これから徐々に感染拡大によって再び緊急事態宣言が発令されないことを切に願うばかりです。

梅の花が咲き桜も散ってもう少しで紫陽花が咲き始めます。一足先に沖縄は梅雨に入り緊急事態宣言とは逆行して地方から段階的に梅雨前線が北上してきます。現在は新型コロナも少し一休みといったところですが、この間の季節の変化は流れるように過ぎ去り振り返ってみてもいつの間にか終わってしまったという感が私を含めて皆さんも強いのではないでしょうか?毎日毎日は単調な生活で凄く長く感じるものの振り返ってみるとその間の記憶がスッポリと抜けたような感覚です。過去にも何回かそのような感覚はありました。思い出せばその時々の記憶はあるものの繋ぎ合わせようとすると繋ぐことができずに一気に次の季節に変わっている状態、それは大学時代の前期試験と後期試験の1か月でした。現在の大学とはシステムが異なり、昔は9月と2月に1か月間試験が続きました。ですから大学生としてその他の月はクラブ活動をしたり飲んだり遊んだりといといろと記憶が辿れるのですが、その2か月間だけは記憶が飛ぶのです。つまり正月が明けると当時の普段は勉強しなかった学生としては緊急事態モードとなりまず「寒い」とか「雪」というキーワードが抜け落ちます。そして試験本番の2月は怒涛の如く追われまくられて一切の記憶が抜けるのです。いつの間にか3月になって少し暖かくなりその温度が肌に感じられるとその年の学年は終了して新たな学年の季節に変わっているのです。その当時の記憶の抜けた感覚と今年の冬から春の感覚が似ていました。異なる点は今年の抜け落ちた時間は長く5月まで続いてもう3か月になることです。そろそろその抜け落ちた感覚に終止符を打ちたいのですが、現在は毎日の東京の新型コロナ新規感染者数の棒グラフに一喜一憂しています。これからも当分は「新型コロナ新規感染者グラフ依存症」に悩まされそうです。

カテゴリー: 未分類 | コメントする

第十弾、2022年、新型コロナ未来予想図

まだまだ新型コロナの収束が見えない中、先日山中伸弥先生の「新型コロナとの共存」について触れましたので今回はもう少し掘り下げてみたいと思います。今は新型コロナで大騒ぎをしていますが、2年後を先取りしてみましょう。

現在は2022年秋です。2020年の新型コロナ騒動以来やっとインフルエンザの予防接種とともに新型コロナの予防ワクチンも2021年に開始が始まり医療機関はその接種でてんてこ舞いでした。2022年にはワクチンも広く行き渡りワクチン接種率は国民の7割に到達しています。またこの2年で新型コロナに罹患した患者さんも含めるとほぼ9割に達して集団免疫も確立されて2年前のような大混乱は起きていません。

それでは2年前の2020年秋にプレイバックしてみます。新型コロナのワクチンはまだ臨床試験段階までで一般化しておらず、せめてインフルエンザだけでも予防しようと医療機関には多くの患者さんが詰めかけました。当時の夏には新型コロナの流行が一度は収束しましたが、その年の秋には第2波、冬には第3波が押し寄せました。幸いにも新型コロナ簡易検査キットが末端の診療所にまで普及しましたので検査そのものは簡単にできます。しかしまだ国からの指定感染症がはずれないため診断されるとその地区の指定医療感染症センターの病院に入院措置になります。そして2回のPCR検査で陰性が出なければ退院もできません。我々医療関係者も防護用具は徐々に整ってきましたが、万一検査をする際に感染してしまう可能性があります。毎日自分も濃厚接触者候補で気も休まりません。重症患者さんへの治療はかなり進んできましたが、日本の切り札アビガンの軽症患者さんへの投与はタミフルのように認可はおりていません。そのため半数以上の新型コロナの軽症患者さんは病院に入院し隔離されて自分の免疫能力のみを信じて自然経過を待ちます。

特に2020年から2021年にかけての冬は大変でした。2021年冬、今年もインフルエンザの季節の到来です。インフルエンザとの鑑別診断は重要なのですが、検査による他の患者さんや医療スタッフへの新型コロナ二次感染の可能性もあり、なかなかインフルエンザの診断すらできない状況でした。また指定感染症から外れれば検査やその後の方針にもう少し融通がききますが、今のところ困難な状況です。毎日、インフルエンザか新型コロナかまたは別の感染症なのかは症状からだけでは区別は不可能です。現場としては少しでも早くワクチンの実用化とアビガンを含めた軽症患者さんへの治療薬の認可といつになれば新型コロナから新型の冠が取れて指定感染症から外れるのかを心待ちにしています。それまではできる範囲で新型コロナと共存していくより他に手立てはありません。

2020年ステイホーム週間明けにこれから2年先の未来予想図を描いてみました。このシナリオが少しでも早く前倒しされることを願っています。また自粛要請で個人営業のお店はどこも大変です。もう2019年の社会には戻れませんが、「新型コロナと共存」しながら昔のように飲み屋のカウンターでフェイスシールドをして飲みたいものです。

カテゴリー: 未分類 | コメントする

コロナ第九弾、新型コロナと秋入学

4月の新年度開始から全てが延々と先送りされ続けています。子供たちの学校も全てが休校で先が見えてきません。長女や長男の大学では3月下旬に4月中旬までの休校が発表されるも緊急事態宣言発令ですぐにステイホーム週間まで延長されました。しかし連休に入ると宣言の延長により5月末まで更に延長されました。しかし6月から学校が再開されるかは実際に5月下旬にならないとわかりません。一方で次男の学校は連休明けから残寮生は登校して授業を受けていますが、通学不可の自宅生徒はズームによる別授業で皆が同時進行でサクサクと事が運んでいるようには思えません。また寮から外出禁止は当然で寮での生活自体にもストレスを貯めつつあります。私立高校や大学ですらそのような状況ですので、一般の公立中高は更に続く休校で授業の遅れは勿論のこと来年の入試にも影響が出る事に間違いありません。

そのような混沌とした状況の中で全国知事会から来年度は9月入学でという要望が出てきました。私も4月中旬頃より子供たちの状況をみて今年度の新学期は9月からが良いと思っていましたので賛成です。そうなれば必然的に来年度の入学式は9月となり今年だけは1年と5カ月だけ延長されたことになります。長い人生ですので2020年度だけ17か月換算になっても日本中の学生が17か月ならそれでいいのではないかと思うのですが、一部のへそ曲がりやルールの上でしか行動できない石頭の大人達が早速反論を始めています。どんなに逆立ちしても覆水盆に返らずという諺通りにタイムマシンを開発しなければ4月と5月は戻ってこないのですから後ろを振り返らずに前を見てほしいものです。仮に6月に学校が一部再開されても全国一律にできなければそれこそ不公平が生じますので一番不利な状況下に置かれている学校に合わせなければいけません。勿論、最も不利な地域の首長が2か月や3カ月の不利を不利と思わないのなら別ですが、そんなことはあり得ません。

以前、東大が秋入学を進めようとしたときに各界の抵抗勢力が挙って反対しました。別に東大を応援するつもりはありませんが、今回の一連の動きで秋入学になれば今度こそ教育界の悲願のグローバル化に突き進むことができます。それには大学共通入学試験時期の変更や国家資格試験時期の変更そして7月から8月に卒業式を変更して東京五輪も開催されれば来年の春から夏は大変なことになるかもしれません。しかし最終的には現在の教育環境の不利な状況下に置かれている児童、生徒、学生の立場を考える事が最優先で大人が優先ではありません。過去に遡れば大人の都合で勝手に決めて大人が勝手に朝令暮改で変えるルールなど数えればきりがありません。時の政権でも都合よくルールを変えるときは変えておいて都合が悪くなると変更できないと総理大臣は堂々と国会で答弁します。その時々においてより良いルール変更をすることが国会議員の仕事なのですから、今回の秋入学はさっさと各省庁の大人達に新型コロナと休業補償対策に並行して指示を出して、かつての日本お得意の護送船団方式で日本官僚の底力を見せつけてほしいものです。

カテゴリー: 未分類 | コメントする