大学の山口県人同窓会

先週の土曜日に大学の山口県人同窓会が遠石会館でありました。前回も4年前に遠石会館で開催しました。隔年で県内の山口市など持ち回りで開催しています。前回の会で私は幹事に指名されまして県支部長は15年上の先輩がされています。その支部長の先生と今回はこの徳山で4年ぶりの開催となり、半年前から準備を進めてきました。会と言っても2年に1回の支部会を行うのみであまり負担になることはありません。敢えて言えば本部の大学同窓会とメールで連絡を取りながら来賓される先生の送迎や宿泊ホテルの予約や懇親会会場の確保をして会員に出欠席の手紙を送付するぐらいです。また山口県から東京の母校に進学する学生はそんなに多くなく県内の会員も30人くらいです。そして30人といっても幽霊会員もいて実質20人弱の小所帯ですので準備もそんなに時間はかかりません。本部からの出席は同窓会長が毎回来県されます。同窓会長は80歳に届きそうな御年ですが、まだまだお元気で全国の県支部で会が開催されればダブルブッキングが無い限りやって来られます。また私が学生時代に産婦人科の教授で授業も受けましたのでとても親近感があります。しかし学生時代に恩師と会話をしたことなど皆無で前回の会の送迎担当をした時にはかなり緊張しましたが、気さくな老紳士という感じでとても楽しい一時を過ごさせていただきました。やはり昔は学生と教授の関係でしたが、現在は年齢は違えど同じ医師という立場になって話すのでは雲泥の差がありますし、自分も医師になって30年が過ぎかなり面の皮も厚くなったことも影響しているのかもしれません。更に今春に長男が母校に入学しましたので大学との関係が個人的に強くなった状況での県人会の開催とあいなったわけです。

当日は最初の30分で会計報告など議事進行をしたときは少し緊張しましたが、今回の出席は10人弱でしたので滞りなく終了して、その後は懇親会に突入です。懇親会ではアルコールが入って昔話に花が咲きますのでもう緊張感などなく酔ったもの勝ちの雰囲気で会は進行していきます。宴もたけなわになり各会員の自己紹介や近況報告が始まります。前回は世代の違う諸先生方に何を言おうかとかなり緊張しましたが、今回は迷わず母校の当時の思い出や学生気質と現在の長男の大学の学生気質の変遷というテーマで話すことができました。長男と話しても今の学生の考え方にはついて行けないことも多々ありますが、それでも同じ母校の後輩ですのでそんなものかと妙に納得してしまいます。やはり同窓という強みなのでしょう。ただ東京にずっと住んでいると同窓という縛りが強すぎて面倒になることもあると思いますが、東京から離れて大学を見ていますのでたまの同窓という縛りは心地よくもあります。入学式の時に来賓の先生が「大学のいいところは?」と聞かれたら「卒業したらわかる」と答えているとの式辞があり妙に納得しましたが、本日の県人会で正におっしゃる通りだと感じました。それぞれの青春を思い出し語らいながら酒を酌み交わし夜も更けていきましたが、学生時代のように二次会へと繰り出しました。

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健診で心電図異常を指摘されたら ~その2~

今回は不整脈です。不整脈は範疇が広いので十把一絡げに扱うことは困難ですが、敢えて言えば不整脈による突然死の可能性のある患者さんを見つけ出すのがねらいです。よく書かれている所見で上室性期外収縮や心室性期外収縮で循環器内科で要精査と書かれることが多いのですが、我々が心臓超音波や24時間心電図をとって精密検査をしても異常がなく要観察の方が大半です。多発性期外収縮や頻脈や徐脈と書かれている場合は要注意のことがあります。その場合は治療が必要なこともあり治療不要でもしっかりとフォローしなければなりません。また最近のトピックスでブルガダ症候群疑いという所見をよく目にするようになりましたが、これは突然死の可能性がありますので要注意です。実際には要精密で検査してもほとんどの患者さんは異常なしや要観察で本当に治療の必要な患者さんは少数ですが、ブルガダ疑いの場合は必ず精密検査が必要です。最近は高齢化で心房細動が増えていますが、心房細動は脳梗塞を起こす可能性があり必ず精密検査をして抗凝固薬という血液サラサラの薬を大半の方が飲まなければならなくなります。

その他では、完全右脚ブロック、完全左脚ブロック、不完全右脚ブロックや1-3度房室ブロックなどと書かれることがあります。この場合も本当に治療が必要な方は少数なのですが精密検査が必要です。特に完全左脚ブロックと2-3度房室ブロックは心臓に異常があることが多いのでフォローや治療が必要ですが、動悸や息切れや胸痛などの自覚症状がなければ要観察のことも多いのです。大人の不完全右脚ブロックは要観察ですが、小学生で不完全右脚ブロック指摘された場合はときに先天性心臓疾患の可能性もありますので心臓超音波が必要です。しかし過去の三歳児健診などで異常指摘されていない場合はまず先天性心疾患の可能性は低いのです。その他に時計回転や反時計回転や左軸偏位や右軸偏位の所見がありますが、その中の一部は本当に異常があるのですが大半は要観察のみです。

思い当たる範囲で所見を並べてみましたが、心電図異常を指摘されても大半の方は要経過観察で実質異常なしのことも多いのです。しかし最初にも言いましたが、健診はあくまでもスクリーニングですので8割は空振りでいいのです。本当に治療の必要な1-2割の方を見つけ出すのが健診なのです。よってまず要精密と書かれたら一度は必ず循環器内科を受診して専門医の判断を仰ぐことが大切で自覚症状があれば尚更です。そして要観察ならばまずは一安心ですが、要観察でもほぼ異常なしという場合と要フォローという場合がありますのでその違いについては検査した専門医からしっかりと説明を聞いてください。健診システムは日本では非常によく機能していると思います。しかし健診は受けてなんぼのものです。何が言いたいかと言いますと、「俺は健康だから健診は受けない」という方がよくいらっしゃいます。しかし「健診」という言葉は私の解釈からすると「健康だと自負している人が本当に健康であるかどうかを診断」するものだと思っています。病気をして時間とお金を費やすぐらいなら年1回1日に費やす時間とお金は安いとは思いませんか?

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健診で心電図異常を指摘されたら ~その1~

心電図は健診や人間ドック項目に含まれていますが、若い人の場合健診で心電図をとらないこともあります。しかし生まれてから一度も心電図をとったことがない人はいないでしょう。例えば小学校に入学するときや中学、高校でも健診で最低一度は必ず心電図をとります。また入社時健診でも心電図をとりますが、その後は会社によっては40歳まで心電図が健診に含まれないこともあります。そしていざ健診で心電図をとって返却されたコメントには素人にはとても理解できないような専門用語が書かれているのを目にした方も多いのではないかと思います。人間は知らないことを書かれるととても不安になります。また指導欄に循環器内科で要精密検査必要と書かれると更に不安が増幅します。そして不安な顔をして医療機関を受診されます。循環器内科ではそのような要精密の患者さんが多数受診されますが、その大多数は経過観察であまり心配ない場合がほとんどなのです。健診とは簡単な心電図のスクリーニングで異常を指摘して二次検査で本当に治療を必要とする方をふるい分ける性質のものですので、循環器内科での精密検査では要経過観察が大半であることは当然のことなのです。そしてその中からおよそ1-2割程度の本当に治療をしなければならない患者さんをみつけることが重要なのです。その意味からすると高血圧で要精密検査を指摘され要治療になる患者さんの方が遥かに多いのです。

では心電図で要精密検査を指摘される具体例に入ります。まず健診心電図で重要なものは虚血性心疾患と不整脈の二種類があります。虚血性心疾患とは心臓の血管である冠動脈が細くなる狭心症や閉塞する心筋梗塞があります。健診を受けるくらいですから心電図をとるときに胸痛などの自覚症状はまずありません。狭心症や心筋梗塞は症状がある場合は緊急性を要しますが、症状がない場合はまず一呼吸おいてから医療機関に受診されても大丈夫です。所見欄には心筋虚血や心筋障害と書かれることが多いのですが、その場合は心エコーなどの精査をしても異常がないことも多いのです。しかしそのように指摘された場合は必ず一度は心エコーなど受ける事をお勧めしています。なぜなら以前に発症して本人が気づかない心筋梗塞などの虚血性心疾患があるからです。その場合はコメントにQ波とか下壁梗塞疑いとかR波減高などと書かれていることが多いのですが、その中の一部に過去に心筋梗塞を起こしている患者さんが含まれることがありますので要注意です。しかし実際に検査すると異常のない患者さんもかなりいます。また過去に前胸部痛を経験したことがある患者さんは特に要注意です。更に高血圧や糖尿病や高脂血症を過去に指摘されたり喫煙者も要注意です。まとめれば精密検査で心筋梗塞と狭心症を否定できれば一安心なのです。また左室肥大とか心肥大と書かれることもあり、その場合高血圧による圧力負荷による心臓の筋肉の肥大で将来心筋梗塞などになりやすいので要治療になることがありますが、実際に超音波で見ると異常ない事もよくあります。心臓肥大があれば高血圧の治療をして将来の心臓疾患予防をすることが重要です。その他の項目は次回にお話します。

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エビス生と東京カオマンガイ

最近、上京するとよく立ち寄る店があります。東京駅前のオアゾの丸善書店には必ず寄りますが、その前後に駅地下のエビスバーに行きます。カウンターやテーブルがありますが一人ですのでカウンターです。おしゃれな雰囲気で一人でも気軽に30分程度ひっかけるという感じのお店です。もともとエビスビールは好きですし、一人で長居せずに都会の雰囲気を味わいながら喉を潤すような店はないかと探していたところ書店の前に丁度手頃なエビス生の直営店を見つけたのです。琥珀生1杯500-600円で、ちょっと都会を歩き疲れた時の一時的な休息で立ち寄るのです。複数で行動すればもっといろいろな良いお店も多くあるのでしょうが、やはり単独行動の方が気楽です。それから都会のオアシスならぬオアゾの本の森に入ればそこで数時間は費やせます。

今回は新たにタイ料理の店を常宿の近くに見つけました。一軒目はアロイナタベタというタイの雰囲気を模したプーケット直営のお店で私たちが以前プーケットの屋台によく行っていた現地のお店の雰囲気そのままでした。もう一軒の東京カオマンガイというお店も綺麗とはお世辞にも言えませんが、タイの屋台そのものです。そしてそこの看板メニューはタイ料理の定番であるカオマンガイという鳥めし風の料理です。そこではその料理を目当てにお客さんがやって来ます。ここに来るお客さんは私も含めてですが、タイに旅行した時に屋台料理を堪能した方が多いと思います。日本の衛生面のレベルから言えばタイの屋台のレベルは決して良いとは言えませんが、それでもそれがあちらでは普通なのです。東京のど真ん中にあるため少し違和感はありますが、食べてみると700円そこそこで「いけるじゃん」という美味なわけです。お腹を空かせている場合それだけでは物足りませんので今回はその2軒をはしごすることにしました。まずはすきやの牛丼を軽くひっかける感じでカオマンガイを食べるのにものの15分を費やしてから2軒目でタイの地ビールと1品料理を数品オーダーして3000円程度でおよそ1時間弱です。いつも思うのですが、東京は食べ物屋に関しては星の数ほどあり上を見れば天の川ほどきりがありませんが、お手軽なお店でちょっとした満足感を味わうにはとても便利な場所です。特に地方出身のおのぼりさんにとっては上京の都度「今回はここへ行ってみよう」と行く前からネットであれやこれやと調べるのも楽しみの一つです。そして全てのお店が当たりとはいきませんが、その中でお気に入りのお店をいくつか持っておくと一人行動でもとても便利です。

そして最近は必ず宿泊する常宿、これも決してリッチではなく立地が良く8500円という安さでビジネスマンご用達です。なんとこの値段で朝食付きでサウナ付き大浴場で夜、朝と合計2時間くらい湯船に浸かってのんびりします。お金をあまりかけずにひとりぼっち行動でリラクゼーションです。そして湯船の後に自分のための仕事兼遊び兼単位取得の学会出席です。ちょっとした工夫をすればそんなにお金を使わずにひとりぼっちでも楽しむ術を最近かなり習得したように思えます。

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次男の高校文化祭

今年も次男の文化祭の日がやって来ました。長男や長女の学校の文化祭と比較すると次男の学校の文化祭はイマイチ盛り上がりに欠けると以前から感じていました。また次男の学校の中学生は催しが少なく我々親が観に行っても手持無沙汰になります。昨年は文芸部で活動してジュースなどを出して接待係をしていましたのでそこで子供が成長した姿を見ました。今年は高校生になりクラブごとに催しを企画するようで次男の剣道部はメード喫茶をするとのことで昨年とは趣の異なる光景を見ることができそうです。いつもなら朝一番の新幹線で往復するのですが、今回の家内と車で往復することにしました。お盆に熊本まで往復した時も意外にスムーズに行けて疲れもそんなに残りませんでしたので味をしめて経費節約です。しかし日帰り往復ですので一部の行程は家内も運転しました。出発は午前8時30分で到着は11時30分でした。到着した時は駐車場もかなりいっぱいになっていましたが、ほとんどは佐賀と福岡ナンバーです。たまに山口ナンバーをみかけますがほんの僅かです。

校内に入ると昼食時で生徒も父兄も弁当や生徒が売っている唐揚げやポップコーンで簡単な昼食をとっています。我々はサービスエリアで早めの昼食を済ませて早速一通りの催しを観て回りました。次男のクラスに行き今日の予定を確認します。午後2時からメード喫茶の恰好をするとのことでそれまではその他の創作活動を観て時間を潰します。午後2時に早速その喫茶で次男のおもてなしの確認です。しっかりとメード姿で接客業がこなせていたので一安心です。午後3時には本日限りの短い文化祭のフィナーレとなります。僅か数時間という短い滞在でしたが、今年の文化祭では中学生時代の次男の後姿よりはるかにたくましく感じられます。身長がもう少し伸びれば文句ないのですが、それは致し方ありません。運動会と文化祭は次男の学校では高校2年で終了となり3年はありません。

長女や長男に続いて一刻一刻と親の手から子供が離れていきます。以前から子育ては高校卒業までと思っていましたが、今では大学卒業までに先送りとしました。昔と比較して少子高齢化で子供が減りそして過保護の親が増えたことは否定しません。しかし子育てをしてわかったことは、ある人から見れば過保護に見える子育てが立場を変えればそれが普通なのかもしれません。私も子供が大学を卒業するまでは思う存分に子育てを楽しもうと思うようにこの10年間で考え方が変わってきました。以前なら「あなたの夢は?」と聞かれたら自分の夢を語っていました。当然のことですが今は違います。あと何年かの限定つきですが、「今の私の夢は、子供たちの夢を叶えること」だと自信をもって答えます。また子育てが終了して年月を経れば夢も変わってきますが、それはその時の事です。そのあたりの詳しいお話はまた後日にしようと思っています。今回の慌ただしい日帰り旅行はかなりタイトなスケジュールでやや疲れましたが、その疲れは心地よいものであったことには間違いありません。

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